アリーナ・ザギトワがPervy Kanalの放送で休養宣言を行いました。そのインタビューの内容を訳しましたので紹介します。Sport.ruにそのテキストが一部掲載されていまいたが、抜けている部分も補完しています。
(参考)ザギトワ休養宣言に対するトゥトベリゼ・コーチの発言
4/1発売 浅田真央サンクスツアー Blu-ray
(終わり)
※追記
アリーナ・ザギトワが休養宣言に対するエテリ・トゥトベリゼ・コーチの発言の訳もアップしました。
(参考)ザギトワ休養宣言に対するトゥトベリゼ・コーチの発言
(参考)ザギトワ休養宣言に対するトゥトベリゼ・コーチの発言
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ザギトワ:大会に出ると約束する紙をこれまで書いてきた。次のを書く用意はない
2019/12/13 / Pervy kanal / Pod Pritselom / Sport.ru
※編集されているものを、インタビューで話した順に修正しています。また、抜けている部分を補完しました。
(引退するのですか?)
引退するわけではありませんが、ロシア選手権には出場しません。選抜なくユーロにもワールドにも出場を求めるわけではないとは言いたいです。いつもスポーツの原則に則って選ばれてきましたから。
これからのシーズンの大会には出場しませんが、ショーにはたくさん出演しますし、氷上に残り、練習も続けます。これは良いことでさえあると思います。自分を探して、新しいエレメンツ、新しいジャンプへの入り方を学びます。
これまでの長い道のり、オリンピックをともに過ごしたコーチたちのところに残ります。コーチたちやスケート連盟、ファンの皆さん、家族に感謝しています。
(モチベーションを失ったのでしょうか。)
私にはいま、人生ですべてがあります。でも、いつでも何か足りないものがあるはずです。大会に出たいというモチベーションが自分に戻ってきたら、と思っています。今のところ、リンクに入って自分の最大限を見せたいという感覚は、ありますが、やはり練習から出てきているものです。朝6時に起きて夜9時までリンクにいなければなりません。このようなスケジュールには疲れました。いまは、ショーに出て、自分がそこで何ができるのかを見てみたいですし、競いたいという願望、そういうものに対する熱意を見つけたいのです。
勝利の価値というもの、そして勝利に向けてどのような準備をする必要があるのかについてはわかっています。途方もない練習です。私のことを捕まえるのは、同じような経験をした選手なんじゃないかと思います(笑)。
オリンピックの後で、シーズンオフに練習を始めて、新しいプログラムの滑り込みをしなくてはいけないとき、これはとても難しいものなんですが、辞めたいと思うときがありました。でも自分はスケートが好きだとわかっていました。いろいろなものが混じった感情で、最後まで言葉にすることはできないのですが…。とても難しい時期でしたし、今シーズンもそうでした。コーチたちが私のことを支えてくれて、モチベーションの言葉を見つけてくれました。
大会に出るという紙を書いたこともありました。自分に対してと、…誰かというよりも、自分にです。その時点では、自分にとってのある意味のモチベーションになりました。世界選手権に向けて、スケート連盟のどこかにも残ってるかもしれません(笑)。良い滑りをして、この大会に出るためにできることをすべてをすると誓います、というものです。その後も、ジャパンオープンやグランプリ大会2大会に出るという紙を書きました。そしてそうしました。書いたのだから、約束を果たしたのです。グランプリファイナルについては書きませんでした。そのモチベーションがなかったからです。いまのところ、次の紙を書く用意はできていません。書いたことはすべてやってきているからです。現時点で、ロシア選手権に出る用意はできていません。
(グランプリファイナルでの失敗の後だからそう言っているのではないか、という声が上がるかも知れませんが。)
獲れるタイトルはすべて獲りました。オリンピックの後、世界選手権でも優勝しました。たぶんみんなには証明できたと思います。これがすべてです。
(ライバルたち、と言って良いのか、友人たち、と言って良いのか、4回転を武器にしている女子スケーターたちの中で、4回転を跳ばないのはなぜでしょうか。)
4回転は、17歳よりももっと若い時期に取得しなければなりません。フィギュアスケートの年齢が低くなってきています。オリンピック前に習得しなければならなかったのですが、怪我のリスクもありましたし、当時、私にはジャンプでは十分な武器がありました。十分以上と言っても良かったと思います。今ではルールでなくなってしまったのですが、後半に全部のジャンプを入れるとか。その後成熟して、身体のコンビネーションにちょっと崩れが出てきて、その時に一番大切だったのは、クリーンかつきれいに跳べるよう、持てるすべてのジャンプを残すことでした。
(休養というのは、コーチとの不和のためではないでしょうか。)
いいえ。私には家族がいますが、コーチたちは、フィギュアスケートでの、スポーツでの家族です。一緒に経験してきたことをわかっているのは私たちだけです。難しいときも、嬉しいときもたくさんありました。ですので、どこにもいくつもりはありませんし、一緒に練習を続けます。
(オリンピック前にノヴォゴルスク合宿から逃げ出したことがあると聞いたことがあります。コーチから逃げ出したと。)
シーズン前はいつも難しい時期なのです。エレメンツを全部揃えなくてはいけませんし、特に新しいプログラムがそうです。ノヴォゴルスクでは、選手生活の中でも困難なことがよくあり、リンクがひどい練習だとか、そういったことを思い出させるのです。ひどい練習というのは、転倒や痛みもそうですし、新しい靴を履いてできたまめだとか、選手生活ではいろいろありました。骨が痛むとか、スケーターはみんな経験することだとは思いますが。プログラムでも難しいことがあって、ジャンプ2つ跳んだだけで息が切れたりとか…。また、シーズンがどうなるかわからないのに、大会には完全に準備ができた状態で出なければならない、というのももちろん辛いことです。ジャンプが2つうまくいかないと、そういったことを考え出してしまいます。
(今シーズンのショートは「幸せでいるために去る」というテーマが入っていますが、これを選んだこととと今回の決断には関係があるのでしょうか。)
ちょうど、シーズン始めの状況と同じです。この音楽を提案されたとき、音楽を感じることができたので同意しました。そのイメージは、良く伝えることができたのではないかと思います。
(オリンピックのフリーの演技について)
(ルッツ後にループを付けないことについて)ジャンプの後すぐに決めました。どのジャンプにもコンビネーションをつけられるように練習していました。(その後の2Aに)予定されていないジャンプを付けましたが、国別のときよりもうまくできたくらいです。まったく冷静に演技をしていました。十分に練習していましたので、自分はできると思って跳びました。
(オリンピックの決定的瞬間に決めるためにはどれだけ練習すればよいのでしょうか。)
たくさん、としかいいようがありません。このプログラムは2シーズン目で、新しいバージョンだったので、滑った回数は数え切れないほど多いです。コンビネーションジャンプのループを何度も跳んだりして、大会で100%跳べるように練習では200%出していました。
(正直に言ってください。復帰されますか?)
どこに行くわけでもありません。コーチたちの下、ファンたちのところに残りますし、練習にも来ます。同じようなスケジュールとは言いませんが、練習は続けます。いまは、タチヤナ・ナフカのショー「眠れる森の美女-2つの王国の伝説」の準備をしています。眠れる森の美女役です(笑)。
(学業は。)
今年は統一試験なのでその準備をしています。サンボ70の学校です。ロシア語、数学、生物を受けます。スポーツ大学に入ろうと思っています。人生すべてがスケートに関係しているので、たぶんコーチになるための勉強をすると思います。
今は、サンボ70学校に感謝しています。先生たちは練習前のゼロ時限で教えてくれたり、スカイプで対応してくれたりしました。オリンピックシーズンは練習だけでまったく勉強をしていなかったため、オリンピック後にすべてを戻さなくてはいけなかったのですが、先生たちは休暇にもかかわらず授業をしてくれたりしました。クラスメートは知らないです(笑)。一人で勉強をしているので。
(終わり)
※追記
アリーナ・ザギトワが休養宣言に対するエテリ・トゥトベリゼ・コーチの発言の訳もアップしました。
(参考)ザギトワ休養宣言に対するトゥトベリゼ・コーチの発言
はじめまして。
返信削除ザギトワ本人の、削除も追加もなしの完全な談話を翻訳して下さりありがとうございました。
色々な関係者の憶測等が飛び交ってしまっていますが、このような伝え方が一番大切だと思い、感謝します。