ミーシャ・ジー：もっと成熟したメドヴェデワをもうすぐ見られるだろう（前）メドヴェデワの目には炎が揺らめく

https://rsport.ria.ru/20190329/1552224294.html?in=t

アナトリー・サモフヴァロフ　／　2019/03/29　／　RIA NOVSTI

（ミーシャ、このような一番つらいシーズンに、さいたまワールドでメドヴェデワが銅メダルを獲ったことは、偉大な功績ですか？）

このメダルは、彼女が成し遂げた、彼女自身の小さな功績であると思います。

（彼女に起こっている問題を考慮すると、あなた自身はどだけこのようなことが起こると信じていたのでしょうか。また、練習でジェーニャに何を目指させていいたのでしょうか。）

これはチームで成し遂げたことであって、誰よりもまずブライアンとトレーシーの仕事です。3人で練習の詳細すべてについて明確な計画を立てて、ワールドで最大限のサポートをしようと努力しました。

（メドヴェデワは、あなたは単なる振付師ではなく、精神的な準備に参加してくれた友人であるとコメントしています。）

繰り返しになりますが、私個人に専門的な役割があったわけではなく、ブライアンとトレーシーが話し合って、いろいろなやり方を考え出して、ジェーニャ（メドヴェデワ）の状態や考え方を追跡していました。ブライアンにはさいたまワールドに出場する選手がたくさんいて、全員に注意を払わなければならなかったので、個別にやることもありましたが。私たちはそれぞれの時間に異なった機能を働かせていました。私としては、コーチ・チームの計画を常に注意深く聞いていました。技術的なことや精神面、集中力、自信といった、たくさんのことについて調整をしてきました。

（ヴェリーキー・ノヴゴロドでのロシアカップファイナルで、メドヴェデワは、どのように意図的に恐怖や疑問とお別れをしたのかについて語っていました。こういった問題の環境について理解していますか？）

それについては彼女自身に質問したほうが良いですけれど、一つだけはっきりとしていたのは、とても難しいシーズンだったということです。オリンピック後ですし。オリンピックで彼女はすべてを出し切りました。その後は、どんな一流のアスリートにとっても演技をするのは簡単なことではありません。それだけでなく、練習場所も変わりましたし、まさに彼女を巡ってマスコミにいろいろなニュースや記事が書かれましたが、それがジェーニャの肩に重荷としてのしかかっていました。

（そういった雑音に対する正しい態度について、どんな助言をされましたか？）

自分でいること、自分のすべきことをするようにと。それが最大限に重要なことです。もちろん、事件が瞬間的に発展する、私たちのいるSNS時代では、それはとても大変なことですが、しかしそれでも自分の課題についての判断をただ守り、何物にも注意をそらさないことが必要不可欠です。

（今シーズンのメドヴェデワの最も重要な瞬間を覚えていますか？）

いくつかありました。一つだけ取り出すことはできません。ブライアンが正しいことを言っていましたが、今シーズンはジェーニャにとってジェットコースターのようだったと。そういったときでも落ち着いて、ジェーニャとともに長い道のりの目的地を意識し続けたブライアンとトレーシーを尊敬します。

（グルノーブルでのグランプリ大会まで、メドヴェデワは取っ組み合いのように演技に取り組み、その後、精神的な問題についてはまだコーチとともに対応しなくてはいけないと言っていました。）

私たちは方向性と助言を出して、彼女は、自分が具体的な瞬間に必要なように対応していました。ジェーニャに対して何らかの枠を課したことはなく、彼女は常に自分で、どのように行動し取り組むべきかを選んでいます。彼女が自分自身を感じるようになることが、私たちにとって重要でした。チームはそれを心理的な方法や様々なトレーニング法で達成しました。しかし、準備の各段階で彼女自身が自分を感じ取り、彼女自身が自分にとって本当の資質はいったい何かと結論を出す必要が有りました。

（スケーターとして彼女の資質はなんでしょうか。）

彼女の代わりに言うことはできませんが、観客としては、ジェーニャの一番の資質は内なる火です。身体の中で炎があまりに強く燃えているため、目にも火がみえるようなスケーターを見るのはなかなかありません。ジェーニャ・プルシェンコや羽生結弦もそうでしたし、今もそうです。

（彼女の中で特に評価しているのはなんですか？）

内側の力です。障壁や困難を通っていく忍耐力です。

（続く）