R-Sportに、グランプリ・ロシア大会で優勝したトゥクタムィシェワやコリャダなどの教え子についてミーシンが語っていますので紹介します。
12/7 ワールド・フィギュアスケート90 /ミハイル・コリャダ・インタビュー
アレクセイ・ミーシン:グランプリでトゥクタムィシェワは揺らがなかった
https://rsport.ria.ru/20201123/mishin-1585952566.html
アナトリー・サモフヴァロフ / R-Sport / 2020/11/23
「ミーシャ、あなたは私の2年間プロジェクトです」
(グランプリでの選手の演技はいかがでしたか?)
ジェーニャ・セメネンコについては、全体として、そして特にフリーでは全選手中で最高の技術点を得るなどの素晴らしい演技だったと指摘したいと思います。このグループの選手がこのような評価を得られたのは、記憶の限りなかったのではないでしょうか。また、リーザ・トゥクタムィシェワの演技は嬉しく思いました。状況は想像もしないように進んでいきましたが、リーザは揺らぎませんでした。コンテンツ的にはショートでも勝てていたでしょう。また、大きな推進力を持つ美しく魅力的なナースチャ・グリャコワが、大きなミスなく滑りきったことも褒めたいと思います。ただ、トリプルアクセルの問題が彼女の前にあります。練習中です。
(あなたの用語的に、グリャコワのアクセルは「目が覚めた」のでしょうか。)
不眠を患っています。定期的な睡眠や覚醒がないのです。ソーニャ(サモドゥロワ)のモスクワの演技にはがっかりしました。彼女のスタイルというのは、シーズンを通して大きなミスをしないということです。現時点では、彼女の練習計画に新たな非伝統的な項目を入れることを予定しています。
(どんなものなのでしょうか。)
言いませんが、そうします。
(コリャダは今シーズン、3大会連続で優勝しましたが。)
ミーシャ(コリャダ)が私のところに来て、二人で相談したときい言いました。「ミーシャ、君は私の2年間プロジェクトだ」と。道を進むのが注意深すぎることで批判されていますが、道のりは始まったばかりだということを申し上げたい。私がまだ若いコーチだったときは、私のモットーは「早く!早く!早く!」でしたが。
(プルシェンコは、ご自身の若い頃を思い出させませんか?)
その質問は聞かなかったことにしましょう。神とジェーニャ(プルシェンコ)の名をあえてここで申し上げようとは思いません。それに、今はミーシャ(コリャダ)のことを話しているのです。私は自分に大きな責任を感じています。空を飛ぶ鶴よりも鳥かごの中のシジュウカラ、とは言いますが、素晴らしい鶴が私たちのカゴの中に飛んできたのです。まさにそのために、彼には注意深く対応しています。
「ヌレエフ」の骨格はプロコフィエワの創造
(コリャダにはみな感銘を受けています。プログラムの決定はどのように行われたのでしょうか。)
ショートについては決断はかなり早かったです。考え込む時間がまったくなく、主任コレオコーチのタチヤナ・プロコフィエワが曲を持ってきて、それを私もミーシャ(コリャダ)も気に入りました。3日でプログラムは出来上がりました。ショートのテーマは、コリャダがこれまでに経験したリズムに基づいていますが、アニメの動きの早い男の子ではなく、高レベルのオリジナル・ジャンルのマスターを表しています。プログラムの最初の動きから最後まで、タチヤナ・ニコラエヴナ(プロコフィエワ)の振付です。フリーについては、曲の決定は私がしましたが、選択の正しさについてはかなり疑問を持っていました。アヴェ・マリアを含めいくつかの候補がありました。しかし、映画「ホワイト・クロウ」の曲が望ましいように思えました。動作全体の骨格とプランについては私とプロコフィエワで作って、かなり出来上がった構造をイリヤ・アヴェルブフに提示し、その後彼が自信の才能をこのプログラムに組み込みました。
(主要な振付師はアヴェルブフだとみな思っていましたが。)
アヴェルブフの貢献はかなりのものですが、このプログラムにおける、ミーシャの表現面、視線や感情については、アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・スチョーピンの仕事も指摘したいです。とはいえ、プログラムの磨き上げの反復練習や、最高の遠近感を見つけること、スピンやステップのバリエーションはすべて、タチヤナ・プロコフィエワ個人の指導です。
エキシについては、たくさんの肯定的な反応を頂きました。そのアイディアもコレオコーチのものです。ミーシャは感情に満ちた新郎で、愛の感覚は彼にとって自然なものだということを、このエキシプロは表現しています。選ばれた曲もみんな気に入っていましたが、これもコレオコーチのアプローチです。曲の構成は、演技当日の朝のオフアイスでの1時間を含む2時間で終わりました。教え子と振付師がこんなに早く共通の考えを見つけるなんて、私の記憶でも稀なことです。
(終わり)
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