ロシア・フィギュアスケート連盟公式サイトに掲載された、ロシア選手権2021で優勝したコリャダのインタビューを前後編で紹介します。
ミハイル・コリャダ:頭にはっきりとした確信ができあがった。後ろに道はなく、20年間やってきたのとまったく同じことをしていたら、ちょっと変えるくらいでどんな意味があるのかということを。
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ミハイル・コリャダ:頭にはっきりとした確信ができあがった。後ろに道はなく、20年間やってきたのとまったく同じことをしていたら、ちょっと変えるくらいでどんな意味があるのかということを。
オリガ・エルモリナ/タチナヤ・フレイド / ロシア・フィギュアスケート連盟 / 2021/1/3
(ミーシャ(コリャダ)、モスクワでのグランプリ大会の後、表彰台ではエキシナンバーのことを考えていたとおっしゃっていましたが、今回は?)
今回はエキシのことは考えませんでした。
(では、何について?)
今後何を練習すべきかについてです。どこに向かうべきかを、立ちながら考えていました。
(どちらへ?)
前に、です。
(今シーズンはあなたにとってどういう意味を持っているのでしょうか。1年間病気で休んでいて、その前のシーズンもまるでブランコのようでした。あらゆる方向からこんなに注目されて、リンクに戻るのはどれだけ大変だったことでしょうか。そして、それを切り離す必要があったのではないでしょうか。)
一般的に言えば、毎シーズン、始めるのは大変です。休養明けは特に。アレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)のグループに入ることになったので、これもまた特別感を加えるものになりました。すべてが違っているからです。練習場所の違いますし、練習システムもほかもすべて違っています。これにあまりに引きずり込まれていたので、時間が経っていることも感じないこともありました。1週間があまりに早く過ぎ去るのです。
(新しい練習システムに慣れるのが難しかったのでしょうか。)
新しいコーチのもとに移ったら、今まで同じことだけをやっていても移籍の意味はないと、よく理解していましたので、頑張っていました。私はコーチを信頼して、アレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)は今シーズンの各大会に合わせてきっちりと導いてくれました。大会はすべて、より大きな大会への準備段階だからです。
(大会に向けて選手をしっかりと導くことに、コーチの芸術というものがあります。)
そのとおりです。しかも、アレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)は、私自身よりも選手の復帰の経験をかなり多く持っていました。より正確に言えば、私自身よりも、コーチは選手の復帰をかなり頻繁にやってきていました。コストナーやリーザ、ジェーニャ・プルシェンコ…。コーチは毎回、選手を「蘇生」させ、持ち上げてきました。
(あなたはすでに出来上がった選手ですから、ミーシンの指導を受け始めて、どの程度自分の意思に反することをせざるを得なかったのでしょうか。何も言わずに、結果のために言われたことをすべてすることにしたのですか?)
ええ、何も言わずに。アレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)のグループに移籍する前に、彼と話をする機会があり、私はその話の前に自分自身に対してすべてに答えを出していました。なんのために、なぜ、どのように、そうするのか。そして、アレクセイ・ニコラエヴィ地(ミーシン)が質問したときに、私は自分でもういちど納得して、すべて発言しました。後ろに道はないこと、20年間やってきたのとまったく同じことをしていたら、ちょっと変えるくらいでどんな意味があるのかということを、頭の中ではっきりとした確信ができあがっていました。
(おそらく、アレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)にとって、あなたがグループに来たことはある意味で挑戦状となったのでは。)
それについては答えられません。アレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)はちょっと元気になったようにみえますが、とはいえもともととてもエネルギーのある方です。練習に行くのがとても楽しいです。練習が大変で、へとへとになって家に帰るときでさえ、いずれにせよまた練習しようとしう力を自分に見つけられます。
(技術専門家の一人は、あなたがアレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)のもとで大きくジャンプ技術を変えたと指摘していました。具体的には、ジャンプへの入りが短くなって、ジャンプが安定したと。そのとおりでしょうか?)
ジャンプへの入りの長さは変えていません。ちょっとだけ、よりコントロールができるようになった、というのは事実です。内で感じられるのと、傍から見るのでは異なった見え方がすることもありますので、様々な意見が出てくるのでしょう。
(ロシア選手権では4回転ジャンプを入れたプログラムを演じられました。サルコウは現時点では入れず、3Fを入れました。将来的にはおそらくジャンプ構成を強化するのでしょう。)
計画にはあります。
(続く)
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