8/18発売 フィギュアスケートマガジン2020-2021 Vol.1 プレシーズン
エヴゲニー・プルシェンコ:コストルナヤの後も、別のセンセーションをお待ち下さい
アナトリー・サモフヴァロフ / 2020/7/31 / R-Sport
(エヴゲニー、アレクサンドラ・トルソワ二続きコストルナヤがあなたのグループに入るというのは、あなたとって勝利なのでしょうか、それともひどく大きな責任なのでしょうか。)
どんなコーチにとっても、このような選手というのは大きな責任です。トルソワ、コストルナヤについては大きな責任です。私たちは彼女に対し準備があります。私のチーム、セルゲイ・ロザノフ、みんな、私たちの下に選手が来ることを喜んでいます。
(移籍の発案者はどなたですか?)
アリョーナ自身です。2週間前に、私とセルゲイ(ロザノフ)のグループへの移籍の希望を伝えてきました。それに対し、「よく考えての決断であれば、問題はありません。大人としての決断なら、採用して指導をする準備があります」と答えました。
(移籍の話は5月から続いていたものではないのでしょうか?)
(訳注:トゥトベリゼが5月には決まっていたと発言している)
それは実に馬鹿げた話です。そのことは私は知りません。この話は、私には2週間前にアリョーナからありました。
(あなた側からは彼女の移籍のイニシアティブはなかったのでしょうか。)
もちろんありません。アリョーナ・コストルナヤについてはどんなイニシアティブも私からはありませんでした。交流もなかったですし、知り合ってもいませんでした。アリョーナのことはテレビや大会で見ていましたが、交流はありませんでした。
(しかし、トルソワ移籍後にさらなるセンセーションがあるとおっしゃっていましたが。)
それについては、これからまだセンセーションがあると申し上げます。
(コストルナヤ移籍後にも?)
もちろんです。あのときも、私たちの下にとても素晴らしい選手たちがやってくるという意味で言っていました。
(現時点でどんなセンセーションがありうるというのでしょうか?もうすべて出尽くしたような…。)
希望者はとても多いです。
(センセーションにつながる女子選手たちについては、いまも片手で数えられる程度でしょう。)
まさにそのとおりです。
(アンナ・シチェルバコワ、アリーナ・ザギトワ、エヴゲニヤ・メドヴェデワ、だけでしょう。)
それで不十分ですか?あるいは、20名の選手が移籍してセンセーションを起こしたいとお考えですか?私のスクールの扉はいつも開かれています。どんな選手とも対話と指導の用意があります。
(つまり、私が挙げた選手3名の中からまだ誰かが移籍する可能性があると。)
まあ、誰かは移籍するかもしれません。しかしセンセーションは起こります、まだ始まったばかりです。フィギュアスケート界には、とても多くの素晴らしい選手たちがいますから。
(そんなに多くはないでしょう。)
十分に多いと思います。外国人について言っているのではありません。
(トゥトベリゼはインスタグラムに「いま、アリョーナから(同じリンクに立つのに)不適格なたくさんの選手リストを受け取っている」と書いています。つまり、コストルナヤが一緒に練習したくないという女子選手のリストです。)
それは全く馬鹿げたことで、彼女は誰とでも一緒に練習する用意がありました。彼女は問題なく誰とも練習する用意がありますし、どんな選手も肯定的に受け入れています。彼女はスパーリング・パートナーが必要だと理解していて、誰とでも同じリンクに立つ準備があります。
(コストルナヤとトルソワは一緒に氷上練習を?)
それが正しいと思います。ご理解いただきたいのですが、リンクは十分にあるので、別のリンクで練習する機会はあります。まだ指導に取り掛かってはおりませんので、今後状況を分析します。私たちコーチ陣が、選手たちの指導の時間があるかどうかを見てみます。時間が間に合わないようなら分けます。必要であれば一緒にします。この意味では柔軟です。
(彼女たちはどのようにロザノフを「分け合う」のでしょうか。)
ナンセンスなことをおっしゃいましたね。ロザのフはたくさんの選手を指導してきましたし指導していて、すべて問題ありませんでした。アレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンは、エリザヴェータ・トゥクタムィシェワも、ソフィヤ・サモドゥロワも、そしていまやミハイル・コリャダも同じリンクで指導しています。
(トルソワは、あなたとロザノフのグループに来るときに、彼が他のカテゴリーの女子たちの指導をして、シニアでは彼女だけを見ることを求めなかったのでしょうか?)
そんな要求はありませんでした。
(アリョーナはなぜあなたのところに移籍したいのか話しましたか?)
彼女は変化を求めていました。私たちのチームが強力だと見て、さらに成長し、4回転ジャンプを習得し、美しく興味深いプログラムを振り付けてほしいと思っています。完全にチームを変えることを希望しています。ロシアでは、移籍についてなにか信じられないことが起きたという態度ですが、普通のことです。つまり、アリョーナは何かが不満であり、あそこで練習ができなくなったということです。もしかするとお互いの態度かもしれません。この経緯を大きくしたくはありません。選手が移籍の決断をし、どうぞ、ということです。スケート連盟は反対しておらず、両親も反対しておらず、アリョーナは同意していて、彼女のイニシアティブなのです。私たちはそのイニシアティブを支援して、前に進むつもりです。
(金銭的にはこの移籍から彼女が得をしているのでしょうか?)
なぜ金銭面のことなのですか?彼女があそこで何かもらっていたとでも?金銭面については彼女と話してもいません。彼女の目的は競技なのです。
(彼女に新たなスポンサーがつくとか、新しいショーがあるとかいう話は。)
そういったことは話してもいません。彼女の目的は、繰り返しますが、競技、オリンピックなのです。
(彼女にはプログラムがすでに振り付けられていますが、変更しますか?)
100%です。もちろん変更して私たちのものを振り付けます。インスタグラムで見た彼女の最近のプログラムはただただひどかったです。アリョーナも気に入っていないと自分で言っていました。
(ああ…しかし、彼女のコーチ兼振付師であるダニール・グレイヘンガウスは、コストルナヤがこのプログラムを楽しんでいたと言っていましたが。)
グレイヘンガウスはそのように見たいと思っているのかもしれませんが、選手自身は反対のことを言っています。
(終わり)
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