エフゲニー・プルシェンコが、羽生結弦の今季フリープログラムについてインタビューでコメントしていますので、抄訳でお届けします。
https://rsport.ria.ru/figure_skating/20181107/1145559316.html
2018/11/07 / アナトリー・サモフヴァロフ / R-Sport
結弦のフリープログラムは興味深いですが、はるかにもっと良くできるでしょう。プログラムはまだ仕上げが粗いと思います。私だったら、まさにニジンスキーの腕の動きや振付けを加えるでしょう。このプログラムが捧げられている、そしてその姿を氷上で伝えている、そのニジンスキーの。
残念ながら、そのニジンスキーの振付け、ニジンスキーのポーズが今はありません。彼の取るに足りないようなポーズでさえも。というのも、ヴァーツラフ・ニジンスキーはまったく尋常ではないダンサーなんです。彼は、バレエ史上初めて、古典からアバンギャルドに移行したのです。彼にはまったく異なったポジション、ブロークンなポジションがありました。正直に言えば、ユズはこういったニュアンスを自身のプログラムに加えて欲しいと思います。
どんなフィギュアスケーターにとっても、4回転ループやセカンドアクセルの入ったコンビネーションは、何か限界を超えたところにあるものですが、羽生にとってはこれが規準なのです。ユズには、4-3-3、つまり4Sか4Tからの3T-3Loを跳んでもらいたいと思います。
羽生は最も偉大なスケーターです。このようなレベルで長い期間にわたって滑るのは、とても価値のあることです。ただ、フリーには、ニジンスキーのスタイルの振付けを加えるんじゃないかと私には思えます。シーズンは始まったばかりですしね。
氷上での滑走も極めて多く、また舞台上には24名のバレリーナやたくさんの子供たちが立ちます。ですので、両親や大人も含めて、家族みんなが歓喜するようなスペクタクルに仕上げています。フィギュアスケートも、劇も見ることが出来、また偉大なチャイコフスキーの音楽を交響曲オーケストラの演奏で聞くこともできます。
プルシェンコ:羽生のフリープログラムは興味深いが、まだ粗い
Плющенко: произвольная программа Ханю интересная, но пока сыроватаhttps://rsport.ria.ru/figure_skating/20181107/1145559316.html
2018/11/07 / アナトリー・サモフヴァロフ / R-Sport
羽生の「ニジンスキー」はまだ粗い
私は夏に日本でユズと会ったのですが、そこで彼は私に近づいてこう尋ねました。「私があなたのプログラム、あなたの音楽を採って、「ニジンスキー」を滑ることについて、どうお考えですか?」と。私は、そのアイディアは素晴らしい!と答えました。彼のマネージャーやアシスタントと話をして、私が話したことについて確認しました。結弦のフリープログラムは興味深いですが、はるかにもっと良くできるでしょう。プログラムはまだ仕上げが粗いと思います。私だったら、まさにニジンスキーの腕の動きや振付けを加えるでしょう。このプログラムが捧げられている、そしてその姿を氷上で伝えている、そのニジンスキーの。
残念ながら、そのニジンスキーの振付け、ニジンスキーのポーズが今はありません。彼の取るに足りないようなポーズでさえも。というのも、ヴァーツラフ・ニジンスキーはまったく尋常ではないダンサーなんです。彼は、バレエ史上初めて、古典からアバンギャルドに移行したのです。彼にはまったく異なったポジション、ブロークンなポジションがありました。正直に言えば、ユズはこういったニュアンスを自身のプログラムに加えて欲しいと思います。
羽生はループが入った4-3-3が跳べる能力がある
なぜ羽生のプログラムが今のように見えるのかについてはわかります。ユズは自分のスタイルを持っていますが、同時に彼のジャンプの難易度は高いのです。彼のフリーには、4回の4回転ジャンプがあり、ループと4T-3Aのコンビネーションが含まれています。しかし、こんな難易度であっても、ユズはフリーをもっと向上させることができるでしょう。どんなフィギュアスケーターにとっても、4回転ループやセカンドアクセルの入ったコンビネーションは、何か限界を超えたところにあるものですが、羽生にとってはこれが規準なのです。ユズには、4-3-3、つまり4Sか4Tからの3T-3Loを跳んでもらいたいと思います。
羽生は最も偉大なスケーターです。このようなレベルで長い期間にわたって滑るのは、とても価値のあることです。ただ、フリーには、ニジンスキーのスタイルの振付けを加えるんじゃないかと私には思えます。シーズンは始まったばかりですしね。
ソトニコワは観客に黒鳥の本質を届ける
主役がたくさんいるスペクタクルをお届けします。ボリショイ劇場のプリマ・バレリーナのオリガ・スミルノワが白鳥を演じ、また氷上で数え切れないほどの時間にわたり黒鳥の役を演じているアデリナも主役です。彼女は経験ある素晴らしいスケーターですので、観客に振付けの本質を届けてくれると確信しています。彼女が全力で練習しているときは、氷上で震えるような感情を表現してくれています。氷上での滑走も極めて多く、また舞台上には24名のバレリーナやたくさんの子供たちが立ちます。ですので、両親や大人も含めて、家族みんなが歓喜するようなスペクタクルに仕上げています。フィギュアスケートも、劇も見ることが出来、また偉大なチャイコフスキーの音楽を交響曲オーケストラの演奏で聞くこともできます。
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