ロシアからアゼルバイジャンに国籍を変え、欧州選手権に出場し12位となったエカテリーナ・リャボワのロングインタビューがSPORT24に掲載されていましたので、一部抜粋して紹介します。
頻繁に「スポーツ国籍」という用語を使っているのですが、実際の国籍とは違う概念なんですかね?
このあとはジュニアワールドとシニアワールドの両方に出場予定です。現在はサンボ70チャイコフスキーを離れてプルシェンコ・アカデミーで練習しているようです。
コンスタンチン・レシク / SPORT24 / 2019/02/07
頻繁に「スポーツ国籍」という用語を使っているのですが、実際の国籍とは違う概念なんですかね?
このあとはジュニアワールドとシニアワールドの両方に出場予定です。現在はサンボ70チャイコフスキーを離れてプルシェンコ・アカデミーで練習しているようです。
エカテリーナ・リャボワ:プルシェンコは信じられないほどのカリスマがある - ロシアからアゼルバイジャンに国籍を変えた若い女子フィギュアスケーターのインタビュー
※抜粋
(欧州選手権はいかがでしたか?)
緊張しましたが、素晴らしいものでした。観客席から大きな声援があったことを特に伝えたいです。
(SPで7位になると思っていましたか?)
実際は順位のことは考えていなくて、ただクリーンな演技ができるようにと集中しています。けれど、そうですね、トップに近い位置になったのは予想していませんでした。
(フリーでは何が起こったのでしょうか。)
SPの後の日はちょっと燃え尽きてしまって、精神的に疲れていました。しかし、戦わなければいけませんでした。
(中略)
(ミンスクでは誰が応援してくれましたか?)
一緒に父が来てくれて、大会直前に妹が来てくれました。フリーには叔父さんと叔母さんが。妹はアゼルバイジャン国旗を持って立ってくれました。観客席ではただ一人だけでした(笑)。母はモスクワに残って、自分の指導するスケーターと一緒に大会に来ました。観客席については、こんなに応援してもらえるとは思っていませんでいた。素晴らしかったです。
(中略)
(シーズンの残りの予定は。)
この先にジュニアワールドとシニアワールドがあります。
(大会の間が短いですね…)
ええ、まず、間が短いです。第二に、日本への移動にとても時間がかかります。けれど、調子が狂わないように練習します。
(こういった大会への戦略計画はありますか?クリーンな演技以外に。)
最初は、フリーに進むために上位24位までに入らなければなりません。その先は考えています。自分だけを見ることにします。実際、他の出場者に注意を払うことはあまりないのですが。
(中略)
(アゼルバイジャンへの移籍はどのように行われたのでしょうか。)
フィギュアスケートについて、ロシアでは常にとても激しい競争がありました。とくに女子はそうです。それで、国際大会に出場する可能性を獲得するために、他の国の代表となる考えが浮かびました。それでスポーツ上の国籍を変えたのです。
私を手放してくれたことについて、連盟(ロシア・フィギュアスケート連盟)に感謝しています。また、これから大きな大会でその代表として出場させてくれるアゼルバイジャン代表チームに特に感謝しています。ロシア代表として国際大会で出場していませんので、出場停止期間はありませんでした。
(なぜアゼルバイジャンなのでしょうか?何か関係があったのでしょうか。)
特に何もありません。ただそうなっただけです。両親が「アゼルバイジャン代表になるのはどうか。」と言ってくれたので、「良いね!」と答えて、スポーツ国籍を変えて滑っています。
(アゼルバイジャンに言ったことがありますか?)
はい、一度。3月が誕生日なのですが、バクーに言ってきました。丸一日といませんでしたが、いろいろな場所に言ってみました。好きになりました。とても快適なので。
(あなたの新しい国から何か応援はありますか?)
はい、アゼルバイジャンの人たちがメッセージを送ってくれます。他の国よりは少ないですが、応援はあります。
(女子スケートでアイドルはいますか?)
アイドルはいません。多くのスケーターの滑りが好きですが、強烈に愛するというのはありません。大会を見ることがそんなにありませんから。女子では、カロリーナ・コストナーとアデリナ・ソトニコワが好きです。
(今シーズン出場している選手の中では。)
フランスの選手が好きです。欧州選手権を見ていて、いつも目が向きました。シングルとペアを見ましたが皆さん素晴らしい滑りでした。ロシアの選手ではアレクサンドル・ボイコワとドミトリー・コズロフスキー組が良かったです。プログラムがクールですし、彼ら自身が良い人たちです。
(徐々に女子にも来つつある4回転ジャンプについてはどうお考えですか?)
女子にも少しずつ浸透してくると思います。13歳くらいのときに4Tを練習して、少し回転不足で降りていましたが、その後ひどい怪我を負いました。それ以上は難しジャンプは学んでいません。身体が持たないとわかっています。
3回展ジャンプでクリーンな演技ができるよう努力します。そしてPCSが上がるような練習も。いまのところ、私にはそれがまったく足りていません。
(3Aはトライしてみましたか?)
いいえ。私のダブルアクセルでは、3Aは跳べません。4Tの方がちょうど跳びやすかったのです。うまく行きませんでしたが。
(来シーズン、シニアに4回転ジャンプを跳ぶ女子が現れます…)
実際、ロシア女子や日本女子には感動しています。13歳のアメリカ女子(アリサ・リュー)は3Aを跳んでアメリカ選手権で優勝しました。信じられないことです。跳べるというだけで、頭が下がります。
(練習プロセスはどのように組立てられているのでしょうか。)
私には、エフゲニー・ヴィクトロヴィチ・プルシェンコ、アレクサンドル・セルゲエヴィチ・ヴォルコフ、そのマルチナ夫人、アレクサンドル・ゾロタリョフと、約1週間前から来てくれている新しいコーチのスヴェトラーナが付いてくれています。基礎体力トレーニングは、素晴らしい専門家のレムにしてもらっていて、彼のおかげで滑れきれる大会もあります。また、両親も助けてくれますが、アドバイスに近いです。
練習プロセスはこんな感じです。ウォームアップ、その後に1時間10分の氷上練習、その後1時間休憩で、ご飯を食べたり勉強したりできます。その後に専門体力トレーニングで、それからまた1時間の表情練習、そして最後に、曜日によって基礎体力トレーニングかコレオです。
(プルシェンコが指導してくれるのはどのくらい頻繁なのでしょうか?ショーで多忙なので、時間は足りているのでしょうか。)
彼はプロセスを管理しています。リンクにはカメラがあって、それで彼は私達の練習を観察しています。時間があるときにはリンクに来て、実りある指導をしてくれます。
(どのくらい頻繁にですか?)
エフゲニー・ヴィクトロヴィチ(プルシェンコ)がショーに出ているときは、もちろん全身をショーに捧げています。たぶん、月に2-3週間は来ています。つまり、彼無しで練習しているのはそんなに多くありません。
(彼はどんなコーチですか?)
信じられないほどカリスマがあって、才能があって、ありえないほど仕事が好きな人です。彼はちうでも好きなことに全身を捧げています。大会やショー、練習も。エフゲニー・ヴィクトロヴィチ(プルシェンコ)がリンクに来ると、私たちは彼のエネルギーで1週間は充電されます。とても素晴らしいことです。
プルシェンコは技術をよくわかっています。彼がスケート靴を履いてリンクに立つと、みんなすぐにフェンス近くに離れて、彼が何を見せてくれるのかを観察します。それだけで素晴らしいので。
(後略)
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