グレイヘンガウス：ジュニアテストスケートコメント（１）テストスケート出場者について

https://fsrussia.ru/news/4448-prokaty-yuniorov-odinochnoe-katanie.html

オリガ・エルモリナ　／　ロシア・フィギャアスケート連盟　／　2019/8/8

（抜粋）

新シーズンへの準備、振付作業は通常の練習の中で行われました。エテリ・ゲオルギエヴナ（トゥトベリゼ）とともに、ほぼ全選手のプログラムの振付をしました。エキシの振付がいくつか残っています。近くこれに取り組みます。

ダニール・サムソノフとカミーラ・ワリエワについては、昨シーズンのSPを残しました。ジュニア選手が国際レベルに出て、グランプリ大会に出場し始める際の通常の慣行です。こういったプログラムは、選手は国内大会でしか滑っておらず、ロシアの観客以外は見ていません。もちろん、昨シーズンの振付の中でも最高のものしか残しませんが、ダーニャ（サムソノフ）とカミーラのSPはそれぞれにとても合っていて、国際舞台でそれを見せないのは愚かなことだと思います。

サムソノフとワリエワのフリーは変更しました。彼らはそのプログラムをテストスケートで披露しました。カミーラはうまく滑れましたが、ダーニャは全部がうまくできたわけではありませんでした。練習を継続しましょう。

今シーズンからアリョーナ・カヌィシェワが私たちのところで練習をしています。彼女には２つとの新しいプログラムを作りましたが、かつて滑っていたものとは違っています。アリョーナにとってはちょっと新しいイメージです。フリーは深いものと言っていいと思いますが、音楽が心を捉えるものです。アリョーナがプログラムを滑りきって、そこに乗せられているものを感情として伝えることができたなら、典型的なジュニア的プログラムとは外れて、シニアにつながるものとなります。

エゴール・ルヒンは今シーズン大変身しました。両プログラムで、音楽と彼の滑りに完全にマッチしたものができたと思います。エゴールが演技を楽しんでいることがうかがえます。彼の滑りも良くなり、エレメンツもよりクリーンになりました。同じような感じで続けていければ、現時点のキャリアで最高の素晴らしいシーズンを過ごせるでしょう。

ダーシャ（ダリヤ）・ウサチョワについてはSPを残しました。選手にとても合っているからです。フリーは変えましたが、強みを強調するプログラムです。ダーシャはプログラムも音楽も気に入っています。ですので、演技の中で彼女はもっと開花できるでしょう。

マイヤ・フロムィフについてはプログラムを変えていません。というのも、彼女は怪我のため昨シーズンの数試合を逃しています。マイヤに合う「クレイジー」なイメージを見つけられれば、新しいプログラムを作るかもしれません。しかし、マイヤのプログラムは素晴らしい出来ですので、変えるのは論理的ではありません。

ゴーシャ（ゲオルギー）・クニツァは両プログラムとも新プロです。昨シーズン、彼は自分のプログラムを持って私たちのところにやってきました。作り直しはまったくせずそのまま残しました。ゴーシャはエッジや身体の使い方が上手です。彼についてはいろいろなことが試せますので、振付も楽です。彼は大人になっているので、いまのところ3Aに問題があります。これに加え、夏合宿で脚を傷め、足首の怪我をしてしまったため、準備の仕上げが少し足りませんでした。しかし頑張っていますし、全力を見せたいと彼は思っています。