ロシア・フィギュアスケート連盟サイトに、ロシア・ジュニアテストスケートについての各コーチのコメントが掲載差入れていましたので、サムソノフやワリエワの所属するエテリ・トゥトベリゼ・チームのグレイヘンガウスの発言部分について、2回に分けて紹介します。
今回が第2回、最終回です。
グレイヘンガウス:ジュニアテストスケートコメント
(1)テストスケート出場者について
(2)振付のアプローチ ← この記事
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ジュニア・テストスケート男女シングル
今回が第2回、最終回です。
グレイヘンガウス:ジュニアテストスケートコメント
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(2)振付のアプローチ ← この記事
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コーチ陣コメント
オリガ・エルモリナ / ロシア・フィギャアスケート連盟 / 2019/8/8
(抜粋)
ダニール・グレイヘンガウス
(続き)
全体として、新しいプログラムの振り付けをする時期はとても難しいものです。音楽やアイディア、様々な考えを探すのにたいへん多くの時間がかかります。たくさんの新しいイメージや「実験」のためのメロディが生まれます。とは言え、選手たちに実験をしているわけではないので、その言葉は好きではありませんが。プログラムの振付がなされ、それを観客が見たなら、もうすでに実験ではなく、意識的な選択の結果となります。それにどれだけの価値があるか、見えるところと見えないところでどれだけの仕事がなされたのかがわかります。アイディアは最初は頭の中で生まれ、それに対して価値があるからです。それが観客やジャッジによってどれだけ理解され、受け入れられ、評価されるかは、時間の経過とともにわかることです。
オリンピックまではまだ余裕がありますので、フィギュアスケーターを様々な方向に伸ばしていき、別のイメージやスタイルを提案してみることもできます。これは、アリーナ・ザギトワ、サーシャ・トルソワ、アーニャ・シチェルバコワ、アリョーナ・コストルナヤその他のシニア選手にも言えますし、ジュニア選手にも言えます。すでに発表され演技された新しいプログラムに関する私たちのアイディアの多くに疑問が投げかけられてきました。しかし、面白くなくてはならないと、私は思います。
エテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)とともに新しいプログラムの振付をする際、そこに自分たちの気持ちを入れ込むというだけでなく、教え子たちを最高の面から見せたいと考えています。私たちの課題は、選手みんなが、地位や年齢に関係なく、同じ条件にあるようにするということです。唯一の違いは、誰から振付を始めるかということです。しかしこれは状況次第となります。やっつけ仕事は絶対にしません。選手たちは私たちコーチ陣を信頼していて、その信頼を裏切ってはいけないからです。
グループ内でどれだけの選手が練習をしているかというのは重要ではないと思っています。大切なのはシステムです。コーチ陣がシステムを開発し、選手たちが「ゲームのルール」を受け入れてそれにはっきり従うなら、結果がついてきます。何をすべきかを選手たちは知っており、練習が足りない箇所がどこかを理解し始めます。私たちコーチ陣は選手たちに与えられるもの最大限を与え、選手たちの課題はその最大限を取り込み、同じように全力で練習することです。
もう一つ。シーズンへの準備はノヴォゴルスクの合宿所で行いました。練習とのためのこんな最高の条件は、世界でもほかにないものだと思います。リンク、トレーニングジムやコレオホール、競技フィールド、プール、物理療法施設…。すべてが一箇所にあるのです。バランスの取れた正しい食事もいただけます。ただ、そのせいで問題が起こることもあります。ノヴォゴルスクの食事が美味しすぎるのです。しかし、選手たちはもうプロですから、何がOKで何がダメなのか、自分で理解しなくてはなりません。
ノヴォゴルスクでの練習にはたくさんの長所があると考えます。選手たちが真剣な練習に取り組めるようすぐに調整してくれるからです。ロシアにこのようなオリンピック合宿所があり、そこで練習できることを誇りに思うばかりです。
(終わり)
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