2019年10月の記事ですが、トゥトベリゼのチームに入るための方法を5つの場合分けで例を挙げながら解説していますので、前後編で紹介します。今回は、後編です。
エテリチームへの入り方:リプニツカヤはオーディション、トルソワとコストルナヤは審査研修、さらにインスタでの募集も
(前)1:研修、2:通常の審査
(後)3:同クラブの別コーチ、4:エテリの招待、5:成功した選手 ← この記事
4/15発売 Ice Jewels(アイスジュエルズ)Vol.12~フィギュアスケート・氷上の宝石~羽生結弦スペシャルインタビュー(KAZIムック)
(続き)
エテリチームへの入り方:リプニツカヤはオーディション、トルソワとコストルナヤは審査研修、さらにインスタでの募集も
(前)1:研修、2:通常の審査
(後)3:同クラブの別コーチ、4:エテリの招待、5:成功した選手 ← この記事
4/15発売 Ice Jewels(アイスジュエルズ)Vol.12~フィギュアスケート・氷上の宝石~羽生結弦スペシャルインタビュー(KAZIムック)
エテリチームへの入り方:リプニツカヤはオーディション、トルソワとコストルナヤは審査研修、さらにインスタでの募集も
ポリーナ・クルチヒナ / Sport.ru / 2019/10/16
(続き)
第3案:「サンボ70」の別のコーチから始める
トゥトベリゼ・チームは、クリスタルでたった一つのチームではなく、他のコーチ、例えばすでに職場を変えたアレクサンドル・ヴォルコフやアンナ・ツァリョーワからエテリの下に移る女子選手もいる。
マイヤ・フロムィフの2018年2月の移籍は、両親が依頼したものである。トゥトベリゼはメドヴェデワとザギトワとともに韓国にいたため、審査をしたのはセルゲイ・ロザノフで、エテリが帰ってくるまでの練習を許可した。
まったく同じように、4年前にトゥトベリゼ・チームにアンナ・シチェルバコワが来た。選手自身より、母親の方が審査を心配していた。「とても緊張していた。トゥトベリゼは天空人だと思っていて、近づいて話しかけるのが怖かった。後になって、彼女は両親に対し上からではなく同等に交流していることを理解した。トゥトベリゼは厳しいか?私の方が厳しくて、エテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)は私より頭が良くて柔らかいところがあると思う。子どもに理性ある将来を望む親は誰でも、柔らかくはいられない」。
アリョーナ・コストルナヤも、公式には「サンボ70」から去ったことはない。以前はスポーツセンターの別部門である「コニョク・チャイコフスカヤ」に所属していた。新グループの審査研修には1週間かかったが、最も難しかったのは、ミスをするたびにプログラムを繰り返させられることだった。
アレクサンドラ・トルソワも同様の経緯である。トゥトベリゼに移籍する前は、ヴォルコフにもツァリョーワにも指導を受けていた。ヴォルコフは、トルソワの移籍の理由は両親との諍いで、練習プロセスによく干渉していたと主張している。サーシャ(トルソワ)自身は、メドヴェデワやツルスカヤ、ザギトワといった憧れの選手とただ同じリンクにいたかったと話している。
第4案:トゥトベリゼからの個人的招待
おそらくもっとも難しい方法である。エテリが関心を持つような、メガスーパー将来性のある選手向け。
例えば、2018年JGPファイナルで3位になったアリョーナ・カヌィシェワは、昨シーズンはスヴェトラーナ・パノワの下で練習していた。
「トゥトベリゼ・チームには前から呼ばれていた。最初は断っていたが、その後無駄だとわかった。私は招待されたというよりも、移らされた。「エテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)は、あなたをチームで見ることに反対していない」と言われて」と、カヌィシェワは認めている。
「リンクに来てください、見ますから」という聖なる言葉を、かつてアリーナ・ザギトワも聞いた。その後のことは覚えているだろう。チームから除籍され、トゥトベリゼから2度めのチャンスをもらい、そして平昌でのハリウッド的結末だ。
第5案:成功したフィギュアスケーターとなる
トゥトベリゼ・チームには成熟した選手は多くない。エロホフ、クヴィテラシヴィリ、そしてトゥルシンバエワが、現時点で18歳以上である。
トゥルシンバエワは別の理由でも独特である。彼女は「クリスタル」に2度入っている。最初はまだ小さな頃で、ロシア国籍だった。2度めは昨年、トロントからモスクワに戻ることをもう意図的に決めたときだ。「エテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)の下では、毎日たくさんたくさん練習し、どんな甘やかしもない。それがとても強くしてくれる。大会に出るのが楽になる。練習をできつければきついほど、戦争が楽になる、と言われるように。トロントでは関係はもっと友好的。私はエテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)の下で練習するが好きで、合っている」。
「クリスタル」では、経験豊かなセルゲイ・ヴォロノフも練習していたが、後になって、チームではアジヤン・ピトケーエフのスパーリングパートナーでしかなかったと、皮肉に悲しく振り返っていた。
それでもなお、ヴォロノフはトゥトベリゼとともに欧州選手権のメダルを2回獲っている。
新シーズンはトゥトベリゼ・チームにとって成功以上のスタートを切った。ワリエワ、サムソノフ、トルソワ、コストルナヤ、シチェルバコワ、そしてザギトワは、主要大会を待たずに宇宙的な点数をあげている。
(終わり)
0 件のコメント:
コメントを投稿