この春に膝の手術を受ける予定でしたがコロナウイルスの影響で手術を受けられなくなったアンドレイ・ラズキンが、今シーズンを振り返っているインタビューがR-Sportに掲載されていましたので紹介します。
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アンドレイ・ラズキン：今シーズンを記憶から捨てたい
アナトリー・サモフヴァロフ ／ R-Sport ／ 2020/4/8
新シーズンへの準備はゆるやか
（アンドレイ、調子はいかがですか？）
全体としては悪くありません。サンクトペテルブルクで自己隔離しています。手術は間に合いませんでしたが。緊急のものではなかったのですが、準備期間を考えるとこの時期がちょうどよかったのです。現状では、リハビリにさらに時間を費やさなくてはならなくなるでしょう。膝の手術が早ければ早いほど良かったのですが。
（もしコロナウイルスが沈静化して、5月には移動や練習ができるようになったとしても、いずれにせよ練習計画はずれてしまうのでしょうか。）
そうなれば5月に手術を受けて、その後リハビリが待っていますが、それにもどれくらい時間がかかるか事前にはわかりません。人それぞれなので。
（いまはなんとかコンディションを維持することぐらいはできているのでしょうか。）
家の中という条件で、背中の筋膜や腹筋に負荷をかけたり、膝に負担をかけずに足裏を鍛えたりしています。まあ、ひどくゆるやかに新シーズンに向けて準備をしています。
トルソワ、コストルナヤ、シチェルバコワ、そしてリーザ
（正式にはまだ終わっていませんが、このシーズンはどう感じていますか？）
控えめに言ったら、一番素晴らしいシーズンとは言えませんが、人生にはいろいろなことがある、という態度です。ポジティブな気運を維持しています。とは言え、このシーズンのことは頭と記憶から捨て去りたいです。個人的にもあまり良くありませんでしたし、世界の状況から言っても感覚はそんなに…。
（あなた個人の状況も考慮すると、エリザヴェータ・トゥクタムィシェワとの関係（注：2月にラズキンと別れたと公表）については、もし適切であれば…）
それについて言っているのではありません。
（今シーズン、誰が一番印象に残っていますか？）
たぶん、自分の問題にあまりに入り込んでいたため、フィギュアスケートの他の部分には注意を払っていませんでした。ですので、自分のためにこのまだ終わっていないシーズンで起こったことを分析していませんでした。とは言え、ロシア女子は、もちろんシーズン全体を通じて大評判でした。トルソワ、コストルナヤ、シチェルバコワのことです。そしてリーザ（トゥクタムィシェワ）も良い成績を残しました。
（4回転を習得でき、トリプルアクセルはほとんど楽に見せられるのがジュニア女子だけでないといことに感銘を受けますね。）
もちろん、感銘を受けるものです。
（難しいジャンプ習得に重要なのは、年齢ではないということでしょうか。）
年齢はもちろん意味を持ちますが、才能は消えるものではありません。
（トゥクタムィシェワやアリョーナ・コストルナヤ、日本の紀平梨花、韓国のユヨンの中で、誰のトリプルアクセルが一番すごいですか？）
自分にとってリーザのアクセルは抜けています。技術的に、すべての細かい点まで最も正しいのです。
トップをまだ闘う
（男子については、少しでも追ってはいましたか？）
表面的だけですが。もちろん、ロシア男子が欧州選手権でメダルを獲ったのは知っています。ジーマ（アリエフ）は素晴らしい！また、アルトゥル（ダニエリャン）も自分の一番良い面を見せてくれました。ただ、それ以上の詳細な結論は出していません。
（膝を治したら、アリエフに追いつけますか？）
ハハハ、もちろん！
（健康上の問題でシーズンを休んだミハイル・コリャダと一緒に、新たなリーダーたちを追いかけるために団結しなければなりませんね。）
団結は必要ありませんが、まだ闘います。
（今年の世界選手権については、パンデミックのためにカナダでの開催はなされませんでしたが、まだ最終的な結論は出ていません。秋に開催すべきと思いますか？）
その意味はないと思います。秋にはもう新たなシーズンが始まっていて、したがって新しい歴史が作られるものです。必要ないと思います。
（ファンにとっては、おそらく1シーズンに2回の世界選手権や、フィギュアスケーターによる2種類のプログラムというのは興味深いです。）
ファンは見るでしょうが、選手にとっては、私の考えでは、確実に必要ありません。過剰な負担です。世界選手権はシーズンで最も重要な大会で、それに向かって完全な戦闘態勢をもって臨む必要があります。各選手とも、決定的な大会に向け、冬から春にかけてコンディションのピークを持っていくように、シーズンの予定を立てます。２度の世界選手権は良くありません。
（終わり）
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