エテリ・トゥトベリゼのチームで練習をしていたゲオルギー・クニツァが、ペアに転向することを決め、サンクト・ペテルブルクのモスクヴィナの下に移りましたが、そのクニツァが転向の経緯をMatch TVのインタビューで語っていたので前後編で紹介します。
「自分がまだ若いうちに正しい方向に力を向けるほうが良い」トゥトベリゼの元教え子がペアへの転向を語る
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(後)シングル時代の思い出/ペアへの抱負
4/15発売 Ice Jewels(アイスジュエルズ)Vol.12~フィギュアスケート・氷上の宝石~羽生結弦スペシャルインタビュー(KAZIムック)
(「クリスタル」での練習はどのように組み立てられているのでしょうか?1日でどれくらいのことをしていたのですか?)
(続く)
「自分がまだ若いうちに正しい方向に力を向けるほうが良い」トゥトベリゼの元教え子がペアへの転向を語る
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「自分がまだ若いうちに正しい方向に力を向けるほうが良い」トゥトベリゼの元教え子がペアへの転向を語る
マリーナ・チェルヌィショワ=メリニク / Match TV / 2020/4/10
「クリスタル」はいつでも親に開放されている
(いつどのようにエテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)のチームに移籍したのですか?)
2018年10月のことです。そのときまで、選手としての成績は落ち込みました。ひどく成長してしまったので。自分の人生に変化を加えたくなりました。母がダニール・マルコヴィチ(グレイヘンガウス)に電話して、審査に申し込みました。
(審査では何を見せたのか、覚えていますか?)
そのときまでに習得したすべてです。3回転ジャンプ全種類と、3-3のコンビネーションを見せました。
(「クリスタル」での練習はどのように組み立てられているのでしょうか?1日でどれくらいのことをしていたのですか?)
朝8時に起きて、リンクに来てウォームアップかコレオの練習です。その後1時間半の氷上練習があって、またストレッチや体力トレーニング。その後2回めの氷上練習があって、またオフアイスの授業です。選手はみな一緒に滑りますが、年上と年下のグループ分けだけはあります。練習のない時間は主に学校の授業に充てていました。どこかに行って遊ぶことはほとんどできませんでした。
(ご両親は練習にいらっしゃいますか?)
はい、リンクはいつでも親に開放されています。でも母は仕事のためほとんど来られません。母は外来病院と小児ホスピスで小児科医をしています。週に1回、休日だけリンクに来ていました。とはいえ母は私の成績にいつも関心を持っていますので、ニュースをいつも伝えています。サンクトペテルブルクではもう親なしで練習します。
(なぜシングルからペアへの転向を決断したのでしょうか。)
エテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)とすべて相談して、トップレベルにまで突き抜けるには、ペアのほうがチャンスが大きいという結論に至りました。シングルでは、自分の持つ4Tと4Sではもう上位は保証されません。技術であのネイサン・チェンとどうやって戦えるのでしょうか?それで、まだ自分が若いうちに、正しい方向に力を向けなければならないのです。
(トウループとサルコウ習得プロセスはどのように行われたのでしょうか。)
最初はオフアイスでジャンプに磨きをかけ、できるだけ多くの回転をするようにならなければなりません。身体上、そして精神上できると、コーチが見て取って初めて4回転への挑戦が認められます。私は4Sは釣り竿で吊られて挑戦しましたが、トウループは釣り竿なしでした。技術的にすべて正しければ、4回転で怪我をするリスクはとても小さいです。
(4回転ジャンプと3Aのどちらが難しいと思われますか?)
その答えは一つではありえないでしょう。すべてが人によります。選手の身体の構造や特性によります。私はアクセルの方が早く習得しましたが、サーシャ・トルソワやアーニャ・シチェルバコワは最初に4回転を習得して、そしていまアクセルに挑戦しています。サーシャはもう練習では跳べています。彼女たちが早く大会で跳べることを願っています。
(男子と女子で難しいジャンプの習得に差はありますか?)
私の経験上では、シナリオはまったく同じです。ただ、準備段階を早く終わらせて氷上での試行に進む人もいれば、より多くの時間が必要な人もいるだけです。
グランプリ大会の1日前に練習で脚の骨を折り、辞退しなくてはならなくなった
(リュドミーラ・ボリソヴナ・シャラショワ(注:亡くなったダニール・グレイヘンガウスの母)が亡くなってからトゥトベリゼ・チームのバレエクラスは誰が教えているんですか。)
ええ、バレエ界の振付師がいて、週に何回かクラスがありますが、私がその専門家の名前を公表していいのかどうかわかりません。
(技術点のミニマムがないために、タリンでのジュニアワールドにで出られませんでしたね(大会の1週間前にダニール・サムソノフが健康上の問題で辞退し、ゲオルギー(クニツァ)はロシア・ジュニア選手権の成績により第一補欠であった)。シーズン中にミニマムを取る機会はありましたか?)
テストスケートの結果により(ジュニア)グランプリ大会への切符が与えられるのですが、シーズン当初に必要なコンディションをまだ整えられなくて、良い印象を残せなかったため、グランプリ大会なしになりました。他の国際大会にも出なかったので、世界ランキングと技術点のミニマムであんなことになってしまいました。
(続く)
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