エテリ・トゥトベリゼのチームで練習をしていたゲオルギー・クニツァが、ペアに転向することを決め、サンクト・ペテルブルクのモスクヴィナの下に移りましたが、そのクニツァが転向の経緯をMatch TVのインタビューで語っていたので前後編で紹介します。
今回は後編です。
「自分がまだ若いうちに正しい方向に力を向けるほうが良い」トゥトベリゼの元教え子がペアへの転向を語る
(前)ペア転向経緯/多回転習得の男女の差
(後)シングル時代の思い出/ペアへの抱負 ← この記事
浅田真央サンクスツアー Blu-ray
マリーナ・チェルヌィショワ=メリニク / Match TV / 2020/4/10
(続き)
今回は後編です。
「自分がまだ若いうちに正しい方向に力を向けるほうが良い」トゥトベリゼの元教え子がペアへの転向を語る
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「自分がまだ若いうちに正しい方向に力を向けるほうが良い」トゥトベリゼの元教え子がペアへの転向を語る
https://matchtv.ru/figure-skating/matchtvnews_NI1178691_Poka_ja_jeshhe_molod_luchshe_napravit_sily_v_vernoje_ruslo_Intervju_byvshego_uchenika_Tutberidze_o_perehode_v_parnoje_katanijeマリーナ・チェルヌィショワ=メリニク / Match TV / 2020/4/10
(続き)
(シングル時代に一度も主要大会に出られなかったのはなぜでしょうか。)
難しいジャンプが足りなかったのです。練習ではできていたのですが、決定的な瞬間にできたのは稀でした。世界選手権選抜のためにはグランプリ大会に参加する必要があったのですが、選ばれたのは2016年のたった一度だけです。しかも、大会の1日前に練習で脚の骨を負ってしまい、辞退せざるをえませんでした。
(もしかすると、ジャンプの問題には平均より高い身長が影響を与えたのでしょうか。)
もちろん、身長が低いほど跳びやすいです。それから、体格も影響があります。
(「サンボ70」を出てからも、最近までのチームメイトと交流を続けていますか?)
もちろん、以前とすべて同じです。ただ、もう個人的に会うことが稀になるでしょう。一番親しい仲間は、「モスクヴィチ」でも一緒に滑っていたダーニャ・サムソノフとカミーラ・ワリエワです。それから、リョーシャ・エロホフ、モリス・クヴィテラシヴィリ、ニーカ・エカッゼ(グルジア国籍の男子シングル選手)、ダーシャ・ウサチョワとも仲良くしています。
(宇野昌磨とも同じリンクで滑ったことがありますね。その経験はいかがでしたか?)
正直に言うと、あまり交流しませんでした。昌磨はあまり英語を話せませんでしたし、私たちは日本語は知らないので。リンクには常に通訳がいて、昌磨とコーチが話すのを手伝っていました。選手はみんな、ジェスチャーで彼とちょっとだけコミュニケーションをとっていました。とは言え、あんなレベルの選手と同じリンクを分け合うというのは素晴らしいことです。彼の練習を近くで見ると、刺激を受けます。
ペアで最も大切なことは、集中を途切らすことなく、パートナーを守ること
(あなたはシングルでの最強のコーチたちの下で練習をしていましたが、今やペアの現役欧州王者が練習するチームへとやってきました。いかがお感じですか。)
スーパーエキスパートと一緒に練習できるというのはとても素晴らしいことです。そのような機会を持てることを誇らしく思います。すでに、サーシャ(ボイコワ)とジーマ(コズロフスキー)と一緒の氷上で滑りました。とはいえ、誰が指導者であろうとも、高慢になるなといつも教えられてきました。どんなときでも、自分で学び、新たに得た知識から最大限を引き出さなければなりません。思っていることすべてがうまくいくよう願っています。
(モスクヴィナのクラブでのペアのトライアルについて教えて下さい。)
サンクトペテルブルクには、正確な日付は覚えていませんが3月中旬に来ました。いつもどおりに滑りましたが、ただ自分のバックグラウンドすべてを見せました。また、スピンやランといった基本的なペアのエレメンツを試してみました。トライアルにはタマーラ・ニコラエヴナ(モスクヴィナ)とアルトゥル・ミンチュクがいました。自分をクラブにとってくれるとコーチたちが言ってくれて嬉しかったです。
(SNSでのお別れの投稿で、ペアのエレメンツの動画がありました。この種目を始めたばかりの選手としてはうまかったと思います。いつ習得する時間があったのでしょうか。)
隔離状況に入るまで、練習は数回しかありませんでした。サッカー場で練習して、その後氷上でやりました。できるようになったので、この人生の転換点について世界と共有することにしました。
(パートナーはエカテリーナ・ストルブレフツェワですか?)
彼女も最近モスクヴィナ・クラブで練習をしていますが、以前はセルゲイ・ドブロスココワとナタリヤ・パヴロワの下で滑っていました。私とカーチャ(ストルブレフツェワ)はトライアルで知り合いました。いまのところ一緒に滑っていて、一緒にエレメンツの習得をしています。しかし、ペア結成についての最終的な決定はまだありません。コーチたちが、必要だと思えば決断するでしょう。
(隔離状況でどのようにコンディションを維持しているのでしょうか。)
自分でトレーニングしています。筋肉を鍛え、ストレッチし、床やなわとびでジャンプをしています。隔離状況は、モスクワの家で過ごしています。制限が解かれてリンクが開き次第、サンクトペテルブルクに行きます。まだ部屋も借りてなくて、物件をいろいろ見ていたところでした。でもなんとか生活を整えます。しかもこの街には親友たちもいますので、毎晩寂しいなんてことはないでしょう。
(氷上では自分だけに責任を持つことに慣れていたと思います。今後、自分の腕の中に他人を抱えること、パートナーの命に責任を持つことは怖くないですか?)
もちろん、不安はあります。ペアスケートはすべてが違っていて、今後慣れる必要があります。しかし、すべてが問題なく、事故なく行くと信じています。段階的に学んでいきますので。大切なのは、集中を途切らすことなく、パートナーを守ることです。
(終わり)
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