ウサチョワ:インターネット戦争の準備はできている。もう自分については聞き飽きた(1)練習について

2021年4月8日木曜日

2020/21 ウサチョワ ツルスカヤ トゥトベリゼ

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ダリヤ・ウサチョワのロングインタビューがRussia Today(RT)に掲載されていたので、3-4回に分けて紹介します。

第1回は、練習についてです。

ウサチョワ:インターネット戦争の準備はできている。もう自分については聞き飽きた - ファンの行動、ウルトラC、曲の感覚について
(1)練習について ← この記事


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ウサチョワ:インターネット戦争の準備はできている。もう自分については聞き飽きた - ファンの行動、ウルトラC、曲の解釈について

ウラジスラフ・ジューコフ / Russia Today / 2021/4/7


(世界選手権のあいだ、コーチがみな行ってしまったので、初めてほぼ一人で練習せざるを得なかったのでしょうか。)

はい、こういったことはいままでありませんでした。けれど、私たちのところにアルチョーム・プーニンとゲオルギー・ポヒリュクが残りました。みんなへの注意も十分でしたし、練習にはスケーティングとジャンプの専門家もいました。みんなだいたい慣れたシステムで練習していました。


(ポリーナ・ツルスカヤがあなたの手伝いをするはずだったと言われていましたが。)

はい、けれど彼女は第3グループの指導をしていました。小さな子たちが滑っているグループです。


(コーチなしでの練習は、楽しいですか?それともそうではありませんか?)

実際はまったく同じです。規律のレベルはコーチではなく私たち自身にかかっています。どんなコーチが私たちのところに残っていようが、同じ量の練習をしなければなりません。それぞれにその個人の計画があります。


(つまり、エテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)がいないときでも、いい加減な練習をする意欲はわかないと。)

はい。


(甘やかしも自分に許しませんか?)

ええと・・・そういうことはもちろんあります(笑)。けれど、そうする必要がないというのが重要です。そうでないと結果は出ません。


(アンナ・シチェルバコワがストックホルムでの世界選手権でデビューしましたが、あなたとカミーラ・ワリエワとマイヤ・フロムィフは世界ジュニアで自分を見せるチャンスがありませんでした。悔しさはありますか?)

もちろん悔しさはあります。中国での世界ジュニアにとても出たいと思っていました。SNSで去年の世界ジュニアの日付が言及されているのを見ましたが、そのときは私たちはクリスタルのリンクにいました。変な感覚だったと告白します。


(シーズン中といまとでは練習に違いはありますか?強度が下がるのはわかりますが、それ以外になにか違いが。)

強度が下がっているとは言えません。ただ、例えば、フリープログラムを毎日通しで滑っていはいません。別の練習が十分あるからです。エキシナンバーの練習や、長めのコンビネーション、さまざまなつなぎなどです。ジャンプや新たなエレメンツの習得に重点が置かれています。


(長めのコンビネーションとおっしゃいましたが、その練習にはどのような意味があるのでしょうか。いずれにせよ大会で跳べないものですが。)

そのバージョンは、すべてを跳ぶ能力のためのものです。そして、精神的にも楽になります。4つか5つのジャンプのコンビネーションを跳べれば、うち2つは確実にまとめられます。この練習は、回転や技術を伸ばすもので、エレメンツへの自信がでてきます。つまり、連続で5本跳べれば、その1本めの遂行はもう保証されたようなものです。


(これまで跳んだ、一番尋常ではないコンビネーションは。)

3F+1Eu+3F+1Eu+3Fです。なんとかうまくできました。とはいえ、長い間悩まされていましたが…。


(いまはエテリ・トゥトベリゼ・ショーに向けて準備をされていますが、全都市で出演されるのですか?)

まだわかりません。私がわかっている範囲では、カザンには確実に行きますし、モスクワでは滑ります。その後はもう様子見です。


(以前はよくミスをされていましたし、秋のジュニアのテストスケートでもそれほど自信があるようには見えませんでした。しかしその後、突然すべてが変わりました。どこから安定感がでてきたのでしょうか。)

去年は、転倒やミスでひどく悔しい思いをしました。ミスをしたジャンプの後も疲れてはおらず、次のジャンプは問題なく跳べていました。つまり、何らかの技術的な問題点があったということです。ジュニアのテストスケートでも、必要な身体的準備ができていなかったと思います。長いお休みのあとはすべてを戻して、通常の状態になって、新しいプログラムを滑り込む必要がありました。2つの振り付けをすぐに覚えるのは簡単ではありません。プログラムは、感じ取って、滑り込んで、ジャンプを詰めて、呼吸を覚え込む必要があります。その後はすべていっぺんにやってきます。毎日の朝晩に何度もプログラムやつなぎを通しで滑りました。経験と自信がつきました。それに加え、私は観客の前で滑るのが好きで、インスピレーションがもらえますし、力が与えられてドライブがかかります。そのすべてが全体として助けてくれました。


(最終滑走のことが多いですが、ある意味ストレス耐性のパーソナルトレーニングになっているのでは。)

昨シーズンでも、ジュニアグランプリの第2回大会から最終滑走が始まったのに気づきました。ロシア・ジュニア選手権でも、世界ジュニアでもです。今年もです。ただ、トップグループに入るのも好きで、ある意味での楽しみもあります。ですが、全体としては、いつリンクに入るかはそれほど重要ではありません。


(なぜでしょう?長い間待つことになるので、ある意味で追加のストレスとなります。それに加えて、ライバルたちの評価をシャットアウトできず聞かざるを得ませんが…。)

私はみんなの評価を聞いています。誰かの演技を見ることもできます。それは私にとっては障害になりません。最終滑走の場合は、スケート靴を脱いで歩いたりストレッチしたりしています。逆に、休んで、気合を入れて、自分のすべてを処理する機会なのです。つまり、慣れた儀式ができます。最終滑走は大きな責任です。それに対処できれば、とても素晴らしい感覚になります。


(儀式ですか?)

超自然的なものではまったくありません。選手はみな、大会ごとに毎回同じことをするものがあると思います。まさにそれが助けてくれると思われています。もちろんそんなわけはないのでしょうが、もう慣れているのです。もちろん、何かしなかったからといって何もできなくなるというわけではありません。ただ私にとって必要不可欠だというだけです。ただ、本当に普通の、つまらないことだとは言えます。


続く



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