ロシア選手権2019女子シングルで、表彰台を独占したジュニア選手(シチェルバコワ、トルソワ、コストルナヤ)のインタビューがR-Sportに掲載されていましたので、紹介します。
シチェルバコワとトルソワは、ロシア選手権の結果について喜びと悔しさを共有している
R-Sport / 2018/12/23
(欧州選手権に出られないのは悔しいですか?)
シチェルバコワ:
年齢のために、欧州選手権と世界選手権という重要な大会に出られないのはもちろん悔しいです。すべてはまだ先にあるので、もっと練習に努力します。
トルソワ:
アーニャ(シチェルバコワ)に同意します。シニアの大会に出られないのはとても残念ですが、ロシア選手権を経て、もっとシニアレベルに上がりたくなりました。練習して、来年そうなれるよう努力します。
コストルナヤ:
年齢のために出られないのはもちろん悔しいです。私たちはシニアの大会で滑りたいととても思っていますから。シニアの大会では観客層が少し違っていて、感覚も少し違って、より気持ちが良いものです。しかし、来年はそうなれるよう努力します。
(アンナ(シチェルバコワ)、昨年あなたは骨折という重い怪我を治療していました。将来について疑問を持ったりしませんでしたか?どのように治療が進んだのでしょうか、そしてエテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)はどんなことを言っていたのでしょうか。)
シチェルバコワ:
疑問は、どんなものでも、どんなときにもありませんでした。治して滑れるようになるけれど、早く治るというものではないことは、最初からわかっていました。コーチたちや家族が強く助けてくれましたし、ロシア・フィギュアスケート連盟も支援してくれました。それが、治療と復帰を強く助けてくれました。徐々に治療は進みました。
(ジュニアグランプリファイナルでは、ロシア選手権と違い、演技は成功しませんでした。この2つの大会の違いはどこにあるでしょうか。)
シチェルバコワ:
グランプリファイナルは調整が正しくなかったと思います。そのため、そこで私に起こった誤解を、ここでは修正しようとしました。それで、ロシア選手権では2倍正しく調整しようと努力しました。
(ロシア選手権が終わり、自分のために最初に何をしますか?)
シチェルバコワ:
最初は、両親に電話したいです。私と同じように、今のところ両親も何が起こったのかわかっていないでしょう。それから、私たちは戻って、練習と学校が続きます。
トルソワ:
そうですね。私は母にだけ電話できましたが、とてもたくさんのメッセージが来ています。家族はみんなモスクワの家に残っています。家族と一緒にもうすぐ新年のお祝いをします。
コストルナヤ:
外国に行くので新年を待ちます。
(何年生ですか?)
シチェルバコワ:
8年生です。
トルソワ:
私も8年生です。
コストルナヤ:
私は9年生です。
(ジュニアのみなさんがロシア選手権で表彰台を独占したという事実は、どれだけ予期せぬ出来事だったのでしょうか。)
シチェルバコワ:
ロシア選手権に出てシニア選手と競い合えたのはとても嬉しいことです。私の一番の課題はプログラムをクリーンに滑ることでした。考えていたのは自分のプログラムのことだけでした。それと、自分のエレメンツについて、どうやってクリーンにできるかについて。もちろん、ロシア選手権優勝はまったく予想していなかったことですが、どんな予想もしてませんでしたから。
トルソワ:
私も自分のプログラムをクリーンに滑ろうと努力しました。昨年はロシア選手権に出られませんでしたので、今年は私たちみんな喜びました。こういった大会にただとても参加してみたかったのです。
コストルナヤ:
私の課題はクリーンに滑ることでした。部分的にこの課題に対処できました。自分のプログラムを最大限に遂行するだろうと想像していました。
(いま、いちばん重要な大会はなんでしょうか?ペルミでのロシア・ジュニア選手権でしょうか。)
シチェルバコワ:
すべての大会へのアプローチは同じで、練習もいつも同じです。私たちの練習はほとんど変わりません。
トルソワ:
ロシア・ジュニア選手権への準備はお正月のあとで始めます。
コストルナヤ:
ロシア・ジュニア選手権では、こういった大会の後ではおそらく演技が楽だと思いますが、準備はこれまでと変わりません。
(オリンピック金メダリストと2度の世界女王に勝って、どうお感じですか?)
シチェルバコワ:
それについては私にはどんな感情もありません。自分には自分の課題があり、コーチと一緒に計画していたものを遂行できたことで、より多くの満足感を得ました。
(彼女たちに勝てて嬉しいですか?)
シチェルバコワ:
自分のすべきことができて嬉しいです。
トルソワ:
私にとっても重要なのは、自分のすべきことすべてをすることです。その先はもうジャッジが決めることです。
コストルナヤ:
どの大会でも唯一の目標は自分のプログラムを遂行することです。その先はもう、サーシャ(トルソワ)が言ったように、何位になるかは私たちの決めることではありません。重要なのは、考えていたことを遂行することです。
(なぜロシア女子はそんなに強いのでしょうか。(日本人記者からの質問))
シチェルバコワ:
練習にすべてがかかっています。大切なのは、自分の状態に関係なく、毎日毎日練習、練習、練習することです。コーチは私たちを強く支えてくれます。練習でのアプローチ自体がとても重要です。ここからすべてが積み上がっていきます。
トルソワ:
私たちは同じコーチの下で練習しています。毎日同じリンクに来て、コーチも家族もみんな私たちを助けてくれます。
コストルナヤ:
一番の強みは、コーチ陣だと思っています。コーチたちのおかげで、日々強くなっているのです。コーチたちは、自分自身の感覚の重要性を理解するよう私たちにインプットしてくれます。疲れていないか、とか、そしてその後で、どのようにリンクに入って自分のすべきことをするのかを教えてくれます。他の誰のためでもなく、何よりもまず自分自身のためにこれらすべてのことが必要だという感覚を植え付けてくれます。より練習した人が、より強くなるのです。
(「多くを与えられた者には、求められるものも多い」という表現があります。トゥトベリゼの厳しさには、実際にはあなたたちへの経緯が込められているということには賛成されますか?)
シチェルバコワ:
もちろん、すべてはコーチ陣のおかげです。彼らないではこんな結果はあり得なかったことは明らかですから。
トルソワ:
練習ではジョークを言うこともあります。毎日真剣に練習し続けるなんて不可能ですから、笑い合うこともよくあります。コーチたちみんなと冗談を言い合うんです。
コストルナヤ:
大きな結果をだすためにすべてを行っています。もちろん、エテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)とコーチたちみんなが、各選手から最大限を絞り出そうとしています。
(終)
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