タラカノワ：トゥトベリゼから離れたのではなく、フィギュアスケートすべてから離れた（２）プルシェンコ・アカデミーでの練習

今年、トゥトベリゼ・コーチからプルシェンコの下へと移籍し、ジュニアグランプリファイナルにも出場したアナスタシヤ・タラカノワのロングインタビューがGazeta.ruに掲載されていましたので紹介します。JGPF直前のインタビューです。

第２回です。

（１）JGPSとプログラムについて
（２）プルシェンコ・アカデミーでの練習　　←　この記事
（３）トゥトベリゼを離れた経緯
（４）スケートをする目的

アナスタシヤ・タラカノワ：トゥトベリゼから離れたのではなく、フィギュアスケートすべてから離れた

https://www.gazeta.ru/sport/2018/12/06/a_12084865.shtml
2018/6/12　／　Gazeta.ru　／　エリヴィラ・オンダル

（続き）

「クワドループは良い感じに進んでいる」

（エフゲニー・プルシェンコは、あなたがシーズン終わりにかけて４回転ジャンプを跳ぶようになると話していました。）

サーシャ・トルソワが４回転を練習しているのはもう１年どころではないですが、私はやり始めたばかりです。ですので、大会でそんなエレメントを具体的にいつ見せられるのかはわかりません。

しかし、4Tはかなり良く進んでいるとは言えます。時々うまくいくこともあります（笑）。その他に4Lzも練習しました。トリプルの中では一番良いジャンプなので。何か突然うまくいくものもあるのではないかと確かめるために全種類の４回転をやってみました。ループのような良い感じのジャンプを見つけました。実際、3回転の中では一番出来が良くないのですが。大会ではいつも単独ジャンプで跳んでいます。しかし、4回転の中ではなぜかうまく行っています（笑）。きれいに跳べているので、あとはただ回りきらなければなりません。


（プルシェンコ自身もそういったジャンプすべてを大会で跳んでいます。シングル選手として演技をしていなかったコーチよりも、彼の方がそういったエレメントを習うのは楽でしょうか。）

エテリ・ゲオルギエヴナ（トゥトベリゼ）のグループには、コレオ担当としてダニール・マルコヴィチ・グレイヘンガウスがいます。私が知っている限りでは、彼は主にダンスの選手でしたが、シングルだった時期もありました。そのため、おそらくジャンプも担当していました。今、私にはコーチのアレクサンドル・ゾロタリョフがついていますが、彼もコレオ担当ですが、ジャンプも担当しています。彼らは、選手がエレメンツをどんなふうにやっているかを見て、どんなミスをしているのかを覚えているのです。それで指導を始めています。


（つまり、例えばプルシェンコのような、自分でジャンプを跳べるコーチのほうが説明がうまい、といったことはないと。）

ええと、それについてはコメントすることもできません。みなさん説明は上手です。誰かがうまくて、誰かがうまくないということは言えないです。

「厳しいコーチが絶対に必要というわけではないとわかった」

（プルシェンコのアカデミーでの練習は、それまでとはどのように違っているのでしょうか。）

以前は、私には厳しいコーチが必要だとずっと思っていました。何かがうまくいかなかったときに、喝を入れてくれるような。ここでは私は怒られたりはせず、落ち着くように言われます。

練習で身体のコーディネーションの問題が出始めたときがありました。ただぶれてしまうのです。その時、クセニヤ・セミョーノヴナ（イワノワ）が私をコーチ室に連れて行ってくれて、練習の代わりに15分間お茶を飲んで、その後で別グループに混ざって氷上練習に戻って、普通に練習できました。こうして、厳しいコーチが絶対に必要というわけではないとわかりました。


（他にどんな違いが。）

休憩がありません。練習がすべて連続して進みます。また、体力トレーニングには別のコーチがいます。アクロバティック・ロックンロールの2度の世界王者であるレムです。

また、氷上では別のコーチ、クセニヤ・セミョーノヴナ（イワノワ）が指導をしてくれます。彼女は専門体力トレーニングでも指導をしてくれます。一番のコーチは、エヴゲニー・ヴィクトロヴィチ（プルシェンコ）です。


（エヴゲニー・ヴィクトロヴィチ（プルシェンコ）は何をしてくれるのでしょうか。）

すべてです！プログラムや、演技指導や、ジャンプの指導もしてくれて、なんとか全面的に私を助けてくれようとしています。

スポンサーも見つけてくれたようですが、まだ会ってはいません。

アカデミーからだいぶ離れたところに住んでいて、通うのに時間がかかるのですが、エフゲニー・ヴィクトロヴィチ（プルシェンコ）は住居についても支援してくれるかもしれません。

学校と練習に通うために、朝はとても早くに起きなければなりません。練習が終わるのはかなり遅い時間です。最近はコレオの練習に出ないこともあります。というのも、夜、家に帰れないからです。練習に出ないとちょっと不快に感じます。すぐに心に石が残るようで。しかし、エヴゲニー・ヴィクトロヴィチ（プルシェンコ）は私のためにとてもたくさんのことをしてくれて、強く支えてくれています…。


（アカデミーでは練習代を払わなくてはならないのでしょうか。）

費用については知りません。関心を持ったこともないです。おそらく、無料で練習できるようにするものがあるのだとは思いますが、正確にはわかりません。私はただ、コーチのエフゲニー・ヴィクトロヴィチ・プルシェンコのところに来て、彼のチームとともに練習しているだけです。そういった問題は、私よりも両親が解決しています。

（続く）