今年、トゥトベリゼ・コーチからプルシェンコの下へと移籍し、ジュニアグランプリファイナルにも出場したアナスタシヤ・タラカノワのロングインタビューがGazeta.ruに掲載されていましたので紹介します。JGPF直前のインタビューです。
移籍の話やエテリとプルシェンコの練習の違いなどについて話していて、ロシアジュニア界隈に興味のある人には面白いのではないかと思います。
(1)JGPSとプログラムについて ← この記事
(2)プルシェンコ・アカデミーでの練習
(3)トゥトベリゼを離れた経緯
(4)スケートをする目的
移籍の話やエテリとプルシェンコの練習の違いなどについて話していて、ロシアジュニア界隈に興味のある人には面白いのではないかと思います。
(1)JGPSとプログラムについて ← この記事
(2)プルシェンコ・アカデミーでの練習
(3)トゥトベリゼを離れた経緯
(4)スケートをする目的
アナスタシヤ・タラカノワ:トゥトベリゼから離れたのではなく、フィギュアスケートすべてから離れた
2018/6/12 / Gazeta.ru / エリヴィラ・オンダル
「空中で思った - 終わった、転んでしまう」
(もうすぐグランプリファイナル出場ですが、最初は1大会しか与えられていませんでしたね。2大会目に届くかどうか、そして同時にファイナルに出場できるかどうかについて、心配されましたか?)
実際にそう、心配していました。カナダでの第1大会では2位となりました。この順位には、正直に言うと、満足しましたが、ミスがあったことにがっかりしていました。ショートでは3-3ではなく3-2という酷いミスがありました。
準備が良くなかったとか、燃えることができなかったとか、自分を責めました。しかしその後でアーニャ・シチェルバコワ(Gazeta.ru注:トゥトベリゼの教え子)が演技するのを見て、「ああ、わかった…」と思いました。すべてだいたい同じような滑りだったからです。長時間のフライトから脚が回復していませんでした。
シチェルバコワは演技でエレメンツを回りきれなくて転倒し、私は3-2を跳んでしまいました。もちろん、どちらも酷いミスですが、2人の間の差は最小限だと計算しました。そして、そのとおりでした。
(そして、もう1度チャンスをもらったと…)
そうです!実際には、最初は最後のグランプリ第7大会に行くと言われていました。しかし第6大会の1週間前に、「リュブリャナに行け」と言われました。私は、「ええ…、わかりました…」という感じでした。
カナダ大会のあと、時差のために1週間ほどよい滑りができませんでした。私は短期間ですべてのジャンプを取り戻さなくてはならなかったのですが、なんとかできて出場しました。
(リュブリャナではSPで3位となりました。グランプリファイナルに出るためには優勝する必要がありました。フリー前はどんなお気持ちだったのでしょうか。)
震えていました。カナダでは、フリーまでには時差調整はもうおわっていて、深呼吸してできることすべてをしようと出ていきました。リュブリャナでは脚に力が入りませんでした。リンクに入ったときにはどうなるかはわかっていませんでした。でも、なんとかなりました。しかも、ルッツトウもなんとか引き出しました!
ルッツでは斜めに跳んでしまって、空中でもう「終わった、転んでしまう」と思いました。しかし、このジャンプを耐えてもぎ取ったときには、すごく嬉しく思いました。その後はもう落ち着いてすべてをやりきりました。
点数の発表は緊張の瞬間でした。フリーでは最高の成績でした!しかし、点数は多くないと思っていました。カナダでは、リュブリャナと同じようにクリーンな演技でも130点くらいを予想していました。しかし良い点が発表され、総合で1位となりました!絶対にファイナルに行ける!
「フリーはテストスケート前の3日前に振り付けをした」
(フリーは、最初はImagine Dragonsの曲で演技をされていました。なぜベートーベンの「月光」に音楽を変えたのでしょうか。)
フリーの振り付けはノヴォゴルスクでのテストスケートの3日前にしました。当然粗いもので、演技は良くなかったです。その時点では、最初だけ、最初のジャンプまでとステップシークエンスだけが振り付けられていました。ただプログラムを変えるようアドバイスがあったので、それを受け入れました。
(今シーズンのプログラムでは何を表現しているのでしょうか。)
フリーは、答えのない愛についてです。ベートーベンは一人の女性をとても強く愛し、これは相互の愛だと想っていました。彼女は別の男性と結婚しましたが、ベートーベンはそれでも自分に対する感情があると期待していました。しかし何もないと認識したとき、残酷な失望を経験しました。「違う、あなたは私になんの注意も払っていない」。
プログラムの最後にステップシークエンスが始まりますが、そこで彼は「いったいなぜ、私はあなたのためにすべてのことをしたのに、あなたはそれでも違う男を愛しているなんて!」と叫んでいるようです。
ショートはタンゴで、熱情です。ジャッジ全員を魅惑しなければなりません。ジャッジと、そう、遊んでいるのです。私はまだ14歳ですが、ステレオタイプを壊さないといけません。年齢なんて関係ないと私は思います。良い俳優なのか、良くない俳優なのか、のどちらかです。もちろん、まだ感じたことのないことや知らないこと、年齢上まだ自分のものにしていないことを表現するのは難しいです。自分にあっているものを表現するよりはるかに難しいことです。
しかしそうしたものを見せないとか、試してみないでいられるでしょうか?私はステレオタイプを壊したいのです。
(常にプログラムの中に自分のための意味を見出しているのでしょうか。)
はい、たとえ感動できないような音楽で振り付けられてもです。よくあることですから。しかし、私は俳優です。氷上では私達はみんな俳優なのです。
他のジュニア選手の演技を見ていると、ただジャンプからエレメンツへと移動しているだけであって、観客とのゲームをしていないように見えることもあります。私はそこで飛び抜けたいと思っています。私は良い俳優なのではないかと思っています。
(続く)
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