マクシム・コフトゥンの引退の辞

書いては消し、また書いてはまた消して…。人生で一番難しい手紙…。来るべき日が来てしまいました。お別れの時間です…。すべてが始まった頃や経験してきたことの記憶の書庫をほじくり返すことはしません…。その手紙はもう書いて、消しました。

ドラマなんてないというところから始めましょう。私の時というものはありました。過ぎ去ってしまいましたが、あったのです…。そしてまたすぐに現れるでしょう！しかしもう、私の美しく、素晴らしく、興味深い人生の別の章になります。偉大なるスケーターたちの中に入れてもらったこと、彼らと競い合って世界のすべてを見ることができたことについて、可能性を与えてもらったことについてみなさんに感謝します。自分にこのスポーツを授けてくれた人たち、自分の性格、忘れられない勝利、幸せの瞬間について、神に感謝します。自分にこんな素晴らしい家族がいることについても。自分の子供のような愚かさを許してくれたエレーナ・ゲルマノヴナ（ブヤノワ）について感謝します。ファンの皆さんに感謝します。あなたたちがいなければ、私たちもありえませんでした。友人、本当の友人に対して、私が自分でいられたこと、大切なものを失わなかったことについて感謝します。ありがとう。

すばらしい時間でした…。もう一生分生き抜いたので、これから新しい人生を始めるところです。まあ、不安ですが…。しかし、とても面白い…。私は幸せな人です。悔やむことは何もありません、これが人生ですし、これで人生は面白いのですから、必ずしも単純なわけではありません:)　そしてありがたいことに！出口はいつだってあるんです！大切なのは、あらゆるものをまっすぐにみること！:)　将来について誓うことはしません、この先に何が待っているかなんて誰も知らないのですから。しかし、今のところは、自分にとってのいくつかの優先課題を整理したので、その方向で生きて、成長して進みます。一つだけ言っておきますが、またお会いしましょう…あなたのパリッチより。（結局オリンピックに出られなかった男子）　❤　愛とハグをこめて、ご挨拶…終わり