セルゲイ・ヴォロノフのロングインタ、第2回です。切りの良いところで切ったら短くなってしまいました。
(続く)
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「自分のためというよりも、デニス・テンの記憶のために滑っている」セルゲイ・ヴォロノフ、ロングインタビュー
アナスタシヤ・パニナ / 2019/4/3 / Match TV
4/9発売 フィギュアスケートMemorial 世界フィギュアスケート選手権2019
(続き)
(新しいプログラムについては、いまお話ができますか?)
キャリア全体を通じて、最初に行動で示して、その後に話すアプローチを支持していました。言えるのは、選んだ音楽はとても気に入っているということだけです。これからは、音楽をプログラムに、そして現実に変化させることが課題です。すべてうまく行って初めてそのときに議論できるようになるでしょう。
(今シーズン、大会でクワドループを使っていました。そのメカニズムを正しく理解しているとすれば、ループは事実上その場から跳んでいるようなものです。トウを突かず、スイングもありません。いったいどうやって、その場から空中にあんなに高く跳び上がって、しかも4回転も回れるのでしょうか?どのような身体的資質が必要なのでしょうか。)
スケーターにはそれぞれ、跳びやすくて好きなジャンプと跳びにくくて好きではないジャンプがあります。私はループが前者のカテゴリーに入ります。3回転はいつも跳びやすかったです。まずこのために、クワドループを習得することにしました。
自分にとっては簡単には跳べないジャンプがあることは正直に認めています。それにさらに1回転を加えようとするのは論理的ではありません。ループは適切な課題であり、じぶんにとって手が届くものです。
そう、ループはトウを使わずに、カーブから跳びます。しかし、それでもやはり左足のスイングの動作はあります。腿の部分を引き上げることが助けになります。多くの人にとってはまた、ループは後ろ向きに進みながら跳ぶところも難しいのです。自分とってはそれは特にやりにくいことはありません。
(クワドループを跳ぶためには、速い回転か、あるいはより高い踏切りのどちらが必要なのでしょうか。)
どんな4回転であっても回転速度が大きな役割を果たします。しかし、私には高く跳ぶ才能の方を神が与えてくれたようなので、それを採用しようとしています。いま、他にだれがクワドループを跳んでいますか?羽生結弦だけですか?
(あとはイタリアの若いダニエル・グラスルです。)
そうですね、けれど彼はまだ若いです。若い選手は今跳んでいても、明日は分かりません。すでに成熟したスケーターについて言えば、羽生だけでしょう。しかし、彼でさえループは安定していません。危険を秘めたジャンプです。4回転の中の難易度で無駄に3番目であるわけではありません。
(続く)
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