プルシェンコ:ほぼすべてのショーや出演を取り止めて、トルソワを24時間体制で指導する

2020年5月7日木曜日

2019/20 トゥトベリゼ トルソワ プルシェンコ ロザノフ 移籍

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アレクサンドラ・トルソワがエテリ・トゥトベリゼから離れプルシェンコ・アカデミーに移籍するというニュースについて、プルシェンコがSport24のインタビューに答えていましたので紹介します。



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プルシェンコ:ほぼすべてのショーや出演を取り止めて、トルソワを24時間体制で指導する

Sport24 / 2020/5/7



(エフゲニー(プルシェンコ)、アレクサンドラ・トルソワのあなたのチームへの移籍は誰のイニシアティブだったのでしょうか)。

イニシアティブはまったく彼女のものです!誰も追い立てたり、他のコーチやスクールから呼び寄せたりしたものではありませんでした。現在、選手の移籍について窓口は開いています。私たちはいま、ロシア・フィギュアスケート連盟、モスクワ連盟、そしてサーシャ・トルソワは所属していた、そして今日時点で所属しているサンボ-70に対する手続きのための書類を作成しています。要するに、現在は然るべく書類を正式に整えています。ただ、現在私たちは書類を作成し署名しますが、隔離状況が終わってから提出します。

また、連盟とも会って、コガン理事長、ゴルシコフ会長とも話します。今後の予定やシーズンへの準備、合宿場所について話します。すでに振付師を探し始めました。ショートもフリーも外国人になる可能性も排除しません。プログラムについてはセルゲイ・ロザノフ・コーチとも話しており、すでに曲は選びました。繰り返しますが、この選択は選手自身はしたことです。そう、彼女は15歳ですがすでに経験があります。トルソワはすでに普通の大会も大きな大会もいくつも経験しています。サーシャは大きなタイトルも獲っており、彼女がもしグループ内やコーチの下で練習するのが快適ではないのであれば、決断をする権利を持っています。トルソワは、誰の下か、どんな条件で練習をするのか、自分で選ぶ権利があります。セリョージャ・ロザノフと一つのグループで練習を進めていきます。私たちは野心的な計画を立てています。私のショーについては、競技会の活動に差し障らない、最小限のものとなります。つまり、シーズンが終われば、何らかのショーに出演します。時間があれば出演について決断もできますが、最小限となるでしょう。


(トルソワとロザノフがあなたのところに来るというのはどのくらい前から判明していたのでしょうか。)

かなり前です。このことについて公けにはしていませんでしたが、この決定は、選手としてのサーシャの、そしてコーチとしてのセリョージャの十分に考え抜かれた決断です。全員がすでに十分に成熟した大人で、サーシャも6月には16歳になります。もちろん、彼女の代わりにご両親がすべてについて署名をするでしょう。しかし、選手自身が、どこで練習する方が良いのかについて決める権利があると思っています。連盟も私たちを支援し、サーシャとセリョージャと協力する許可を与えてくれると思います。


(セルゲイ・ロザノフはあなたのアカデミーで自身のグループを持つとおっしゃられました。誰がそこに入るのかすでに明らかでしょうか。)

セリョージャ・ロザノフはこのアカデミーにおいて完全なコーチとなります。どこか陽の当たらない場所に追いやられることなく、大会にも同行し、私と一緒に自身のグループを率いることになります。一つのチーム構造となります。今日時点でアカデミーで指導をしているコーチは、自身の選手を指導することになり、セリョージャも自身のグループと選手を擁することになります。どんな選手かはあとで述べます。


(トルソワの課題はどんなものになるでしょうか。)

まず言いたいのは、私には自分のアカデミーがあり、もう1年半も完全な運営をしているということです。アカデミーには120名がおります。以前は中級選手が私のところに来ていても、私自身の指導を求めるのではなく、まさにアカデミーに来ていました。今日時点では、私のグループが創設されており、毎日指導をしています(氷上練習2回、基礎体力トレーニング、専門トレーニング)。昨年はショー出演の大部分を取り止めました。いま、私はコーチ業に幽閉されています。トルソワの指導については、私たちは若く、大胆ですので、世界選手権、欧州選手権、そしてオリンピックの金メダルを目標としています。


(トルソワは、あなたのコーチとしてのキャリアの中で最大の挑戦ですか?)

もちろんです。彼女はすでに世界級です。そう、彼女はまだ世界選手権も欧州選手権も優勝していませんが、すべてはこれからです。彼女の夢を実現できるよう望んでいます。とても大きなチャレンジです。彼女を指導する件については極めて慎重な態度でした。自分のショーやツアー、エキシなどは取り止めざるを得ず、アレクサンドラの指導を、いわば24時間体制で行います。


(SNSでのトゥトベリゼとのバトルを覚えているファンもいます。あの経緯はもうご自身にとって許されたのでしょうか。)

状況全体を許しました。私は誰も先に攻撃することはなく、ただ守っているだけです。守るときは、痛みを伴うやり方でやります。アレクサンドラとご両親には、別れるときは外交的に、丁寧に、人として行う必要があるとすぐに言いました。電話したり会ったりして、ご多幸を祈り、これまでしてもらった仕事に対し感謝することです。本当に巨大な仕事がなされたのですから。移籍は起こるもので、私からも選手たちは離れていきました。そう、彼らはトップ選手ではなかったかもしれませんが、状況は似ています。このリスクには誰も保障されてはいません、それが競技というものです。選手には、何が、そして誰に合っているのか、選択する権利があります。

かつてヤグディンとクーリックは、それぞれミーシンとクドリャフツェフからタラソワの下へと移籍しましたが、このような移籍はたくさんあります。トルソワは、スケーティングやコンポーネンツについてもっと練習が必要だと理解しています。私たちもはっきりと理解しており、そうします。すべての形式と、すべての側面において、あらゆる力を誘致し活用します。様々なスペシャリストへの資金援助も自分で行うこともできます。私たちの側からは、ロシア強化選手に入っており、トップ大会すべてで上位を狙える選手の支援を義務付けられている連盟もそうであってほしいと思います。

私たちはうまくいくと思います。いまは、法律上義務付けられている書類を作成しているところです。フィギュアスケート連盟の理事長と会長にも合う必要があります。その後に、この移籍の手続きがなされます。いまのところはその過程にあります。


(あなたはトゥトベリゼの発言に傷つけられませんでしたか?近い将来、彼女との間で「レアル」と「バルセロナ」のような対立が生まれると思いませんか?)

スクールを始めるとき、一番下の、選手の最初の育成から始めました。環ツァイが何かを始めるなら、常に目標に到達する、とすぐに言いました。選手時代もそうでしたから。性格も、意志の強さも、勤勉さも残っています。ですので、すべてを最後まで仕上げます。私のスクールはトップスクールになります。

競争があるのは良いことです。普通のことです。そして、証明するのは言葉やおしゃべりではなく、自分の仕事、教え子とプログラム、そして結果です。おしゃべるをするつもりはなく、結果をだすつもりです。トゥトベリゼの言葉にはまったく関心はありません。


(終わり)


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