エテリ・トゥトベリゼ・コーチが、ロシアNTVのテレビインタビューを受けたものが公開されていましたので、前後編で紹介します。
(後)メドヴェデワとトルソワ
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トゥトベリゼ:「メドヴェデワが乗り越えなくてはならなくなることは、わかっていた」
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エテリ・トゥトベリゼ:「メドヴェデワが乗り越えなくてはならなくなることは、わかっていた」
2018/9/18 / NTV/SportBox.ruhttps://news.sportbox.ru/Vidy_sporta/Figurnoe_katanie/w/spbnews_NI896040_Eteri_Tutberidze_Trusova_prodvinula_figurnoje_katanije_na_sledujushhij_uroven
(サーシャ(トルソワ)は、何か信じがたいことをしてしまいました。フィギュアスケートの観点から、彼女がしたことを説明いただけますか。)
彼女はフィギュアスケートを次のレベルへと動かしました。4回転ジャンプ、しかもその最も難しいものが、選ばれた男性だけでなく、女子にも手が届くものであることを見せたのです。
(なぜ彼女の前はだれも試していなかったのでしょうか。それとも、試してみた人もいるのでしょうか。)
いないと思います。恐怖の要因があるので。サーシャ(トルソワ)は怖がりません。それだけでなく、私たちのチームにはもう一人似た子がいます。つまり、これは一定のシステムのようなものであることを、私たちは示そうとしているのです。不可能ではないと。しかし、皆さんに言いたいのは、「危険ですので家で真似をしないように」ですね。
(つまり、14歳の少女がやってみることを怖がっていないということになったんですね。彼女自身が挑戦することを思いついたのでしょうか、それともあなたでしょうか。)
ええ、4回転については一緒に決めましたが、クワドルッツを挑戦すると彼女が決めたことは…おそらく、アメリカの女子がすでに4回転を跳びはじめようとしていたから、そこでのろのろしないと決心したのでしょう。それで彼女は、他のスケーターが挑戦していないジャンプに挑戦することを決めたのです。
(彼女はそういう性格なのですか?)
ええ、彼女自身が、誰も今までにしたことのないことをしたいと言ったのです。
(それで彼女はあなたのところに来て、「エテリ・ゲオルギエヴナ(トゥトベリゼ)、4回転が跳びたいんです」と言ったのでしょうか?そこであなたは「それは無理、男子だけが跳べるものだから」とおっしゃったのでしょうか。)
いいえ、ある程度までは「釣り竿」を使って挑戦しました。「釣り竿」は、コーチがそばで滑って支えるためのものです。いずれにせよ極めて危険なものですが、危険度を50%減らすものです。
(あなたは、巣にたくさんの「金の卵」を持つコーチということになりますね。選手たちがあなたのところに来るのでしょうか、それともあなたが選手たちを金の卵にしているのでしょうか。)
私たちがそういうふうにしていることを願います。私たちのチームで。
(選手たちはどうやってお互いにうまくやっているのでしょうか。フィギュアスケートに挑戦状を投げつけながら、お互いにも挑戦状を投げつけあっているのですから。)
それはそれぞれが自分で解決するもので、一歩先に進む者もいれば、何らかの自分の役割を生きる者もいます。全員が4回転を跳ぶ義務はありませんから。
(あなたのチームには、オリンピックで素晴らしい滑りをしたアリーナ・ザギトワがいます。彼女も4回転を飛んでほしいという考えはなかったのでしょうか。)
試してはみました。オリンピックの一年前に取り組みましたが、その後やめました。というのも、どのジャンプもリスクだからです。選手が4回転を跳べるとしても、いずれにせよリスクなのです。
(アリーナは跳べるのですか?)
練習を続けられるような、近づいているものはありました。しかし今はアリーナは少し成長して、生理学的な変化があったので、4回転ジャンプには取り組んでいません。彼女はより丈夫にならなければいけません。
(つまり、サーシャ(トルソワ)の方が丈夫だとおっしゃりたいのでしょうか。)
ええ、サーシャの方が丈夫です。それに、こういったジャンプを生理学的な変化が起こる前に跳び始めることがとても重要だと考えています。なぜなら、その後は女子は維持することに努力するからです。少なくとも維持しようと。
(次のオリンピックでは、サーシャは17歳になりますが…)
それについてはまだやめましょう、そこで彼らがどんなことを考えつくのかはまだわからないのですから。もうすでに、こういった女の子たちが出られないよう、年齢制限が上げられようとしています。しかし、ジュニアに残るのは、彼らにとっても退化なのです。学校で同じ学年を2回するようなものですから。
(もしかすると、彼らはそのようにして競技人生を長くすることを望んでいるのではないでしょうか。ユーリャ・リプニツカヤのように、若い女子たちは「この先はとてもつらい」と言って去っていくのですから。)
どれだけの女子が常にやめていくのか、「もうたくさん」と言ってやめていくのかご存知ですか。しかし、それぞれにそれぞれの運命があります。続けるのか続けないのかは、それぞれが選ぶことです。そうでない選手もいます。カロリーナ・コストナーは33歳ですがまだ滑っていて、ファンもとても多いです。
(つづく)
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