エリザヴェータ・トゥクタムィシェワのロングインタビュー、第3回です。
トゥクタムィシェワ:引退の考えは棚上げにしている
(1)オリンピック後の心境と3A
(2)ルール変更とカロリーナ
(3)ショーと今後のキャリア ← この記事
(4)学生生活と今シーズンの抱負
https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180904/1141160174.html
(つづく)
トゥクタムィシェワ:引退の考えは棚上げにしている
(1)オリンピック後の心境と3A
(2)ルール変更とカロリーナ
(3)ショーと今後のキャリア ← この記事
(4)学生生活と今シーズンの抱負
トゥクタムィシェワ:引退の考えは棚上げにしている
2018/9/4 / エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ / R-Sporthttps://rsport.ria.ru/figure_skating/20180904/1141160174.html
(つづき)
リンクをめぐる生活
(あなたの人生にとって、この夏に起こった3つの一番大きな出来事を挙げてください。)
一番強い感情は、何よりもまずトリプルアクセルです。7月に初めて完全にクリーンに跳びました。
(クルシュヴェルで?)
いいえ、もうクルシュヴェルからタルトゥへと移動していました。私にとっては、タルトゥがやはり運命の街です。私はタルトゥでかつてアクセルを跳びはじめましたし、今もそこに戻ってきました。おそらく、タルトゥには練習に向いた特別な条件があって、スケーターに内側からの自信を与えてくれる特別なオーラがあります。これまで、シーズンとシーズンの間にこんなに自信をもってアクセルを跳んだことはありませんでした。アクセルができ始めたのは、まるで新鮮な空気を吸い込んだようでした。その他にも鮮やかな場面がありました。ルッツ-トウのコンビネーションを跳び始めました。それから、たぶん新しいプログラムについても触れておきたいです。振付をここまで好きになれて、うまく演技ができたら、私にとってもとても強い感情になります。
(リンクや練習と関係ない出来事で覚えていることはありますか?)
残念ながら、夏にはそんなことはありませんでした。
(新しい服を買ったりもしなかったんですか?)
買ったとしても、ジャンプほどの強い感情をもたらすことはありません。つまり、私の人生はすべていずれにせよ氷の周りを回っているということです。
(定期的に出演しているショーはどのくらいありますか?)
そういったショーはありません。自分の中で、ショーに注意を分散させるのはまだせずに、アスリートとしての活動に完全に集中すると決めています。ですので、すべて断っています。
(招待はよくあるのでしょうか?)
はい、そういったものはあります。正直に認めると、招待の中には断るのが難しいのもありました。しかし、練習や大会と公演スケジュールを両立させたり、自由な日を数日見つけるのさえ簡単ではないので、そうせざるを得ません。私にとっては今は競技スケートがより重要です。
(ミーシン・コーチの以前の教え子であるエヴゲニー・プルシェンコがモスクワに開いたアカデミーに行ったことはありますか?)
いいえ、一度も。
(ジェーニャ(プルシェンコ)に招待されたことはありますか?)
それもないです。私がアレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)から他の専門家のところに移ることはないと、彼はよくわかっているのだと思います。ですので、自分のところに私を呼ぶ意味はまったくないと。
(現在、スケーターとしての計画は1シーズンに限っているのでしょうか、それとも一般にオリンピック・サイクルと考えられている4年を見越しているのでしょうか。)
先のことを見越すのは好きではありませんが、考えているのは確実に1シーズンだけではありません。自分が、大会もなく、スケートも練習もなく、夢中になれることがなくなったら、心が縮んでしまうでしょう。フィギュアスケートを捨てる用意は、まったくありません。自分に力を感じられる限り滑ります。好きなんです。もちろんストレスは大きいですが、同時にとても面白いものです。ですので、この先2年は確実に滑って、その後は様子を見てみる、と言うに留めます。
(スケートを辞めることについて、具体的に何を恐れているのでしょうか。)
わかりません。引退というのは、スケーターにとってとても深刻で意味のある一歩だと私には思えます。そして、とてもつらいものです。やぱりいずれにせよ、長年にわたり完全な自己犠牲を求める、人生で一番濃くて面白い時期とのお別れですから。アドレナリンや、いま私の人生の周りにいる人たちが、足りなくなってしまうことになるかもしれません。キャリアの終わりがもう遠い話ではないと考え始めると、とても悲しく、残念な気持ちになります。受け入れるのは難しいです。ですので、今のところは自分からそんな思いを追い出しています。
(つづく)
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